マカロニ。

おたく魂をぐつぐつ煮込んで

”ラヴ”に狂え!舞台「ラヴ戦争」観戦記

皆さんは「ホリケン演劇の会」をご存知だろうか。

昨年まで「堀内夜明けの会」名義で開催されていた、「演者たちが堀内の頭の中にある物語を芝居で忠実に表現する」という舞台。この時点でもうヤバイ。ホリケンの頭の中は無限のホリケンサイズだってのは毎週「笑う犬」を見てた人ならだれでも知ってる。

そんなヤバイ舞台、「ラヴ戦争」に推しが出る!!ブリリアン!!!私の推し!!!!

舞台出たいと言ってたのは知ってたし、いつか舞台でお芝居見れたらな~なんて思っていたけどこんなに早く叶うとは…( ;ω;)ウッ

ということで先行でしっかりチケットをとり、ウッキウキで見に行ったんですけど、なんていうかですね、その・・・

 

とにかくヤバかった

 

ホリケンの脳みその前では語彙力などネアンデルタール人にも及ばぬ。

ーMaromayu. (1987~)

 

でもとにかく面白くって脳内麻薬バーーン!!な舞台だったし、新たな推し候補にも出会えたので伝えたい!読んで!!!

 

※以下、公演のネタバレが含まれますが、これ読んだところで実際見た時の衝撃は揺らがないくらいヤバいので躊躇せず読んでください。あ、後述するけどDVD出るから!!!

 

 

 

脚本と構成がヤバい

こう…いきなり言葉にできないんですけど、言うならば「ホリケンってやっぱヤベぇな」って感じですねハーイ。(匙を遠投)

盛り込まれるネタは小学生男子の好きなそれであったり、笑う犬世代にグッサリ刺さるものであったり、電波には乗せられない時事ネタであったり、心にチクっと刺さってこのネタでは笑ったらいけないと決めてるはずなのにそれでも笑ってしまうその矛盾とジレンマの奇妙なむず痒い心地よさ*1とか、、なんかホリケンの手のひらで転がされ…ちがうな、ホリケンの脳髄に溺れる感覚はすごく新鮮で中毒性がヤバい。一公演しかチケットを抑えなかった事を激しく後悔した。

 

脚本でヤバイのはギャクネタだけじゃない…

支離滅裂なストーリー展開なのに、ものっっっっぉっっっっすごく丁寧に伏線が張られているんですよ!!!!最後オチは思い切りドカーーーン!!!ってするくせにそこに至る直前で伏線を拾いきってものすごい快感なんですよズルい!!!!!!!

脚本はホリケンだけでなく村上大樹さん*2も入ってるので彼の手腕もあると思うんですが、あの支離滅裂さと伏線回収の塩梅はどこまでが計算なんだろう、考えても考えてもわかんなくて底知れなくてヤバイ。

 

役者がヤバイ

とにかく豪華!高感度抜群の芸人さんから演技は若手俳優、アイドル、タカラジェンヌまで、選り取りみどり!!各人良かったことを書き留めてゆきます。記載はフライヤー掲載順、カッコ内は役名だよ!

 

堀内健愛甲猛/ハト)

存在感。大事なところでセリフを間違えても力業でなんとかする胆力。

生で目の当たりにして、この人への興味と畏怖がとまらなくてヤバイのでみんなとりあえずDVD見てほしい、ホリケンヤバイ。

 

出川哲郎(栗松桃李/おばあちゃん)

イッテQで抜群の好感度と面白さをお茶の間に届けている出川さんですが、天邪鬼なわたしはちょっと疑ってたんですよね、ヤラセというかオーバーなんじゃないかと。勘違いだったんですけどね、ええ。本物でした。まごうことなき本物の「出川哲郎だった。舞台にいるだけで面白い。マジックテープでベリベリ服を脱いでくときなんて応援上映でもないのに「やめて!!!」って泣き笑いしながら叫んでた。あとお祖母ちゃん役がすごい安定感あって上手い、落ち着く。

 

能條愛未(木原ソラ子)

まさかこの舞台で「木原さ~ん、そらジロー!」を聞くとは!地団太踏んだ!

そんでもってこの子!能條ちゃんすごく良かった~~~!!!

カワイイのはもちろんなんですけど、演技もいい、カンもいい、度胸もいい、そして何より歌がいい!!びっくりするくらいの声量とピッチの良さ!!中盤に元タカラジェンンヌの真飛さんとシンメで歌うとこがあるんですが、対等にタイマン張ってて超カッコよかった。普段私は坂道は歌番組で見るか見ないかくらいで、「坂道の子はカチコチのキメ顔であんまり口開けずに歌ってる」ってイメージだったので(ごめん)、ほほぅこんな子がいるんだ!と新たな出会いでした。アドリブパートでモノマネさせられる時、あの歌ってるときの声量はどうした?!っていうくらい、何かをあきらめたように絞りだした「…深海魚やりまぁす」に超萌えたカワイイ。

 

伊藤修子日高屋バタ美)

とにかくチャーミング!能條ちゃんとはまた違うベクトルのヒロインがすごくかわいかったなぁ。チャーミングすぎてめっちゃいい女。ストーリーでの役割は観客の心理の代弁者、というところだったので、バタ美がしゃべるたびお客さんが頷きながらバタバタ笑っていました。

一度パンチラチャンスがあったんですけど、スカートの下はフリフリドロワーズだったのがめっちゃ悔しい…パンツ見れると思ったのに…

 

近藤頌利(チグリスユーフラテス長谷川/ハト)

手足が10mあるしお目目がお顔の半分くらいある。手足が長すぎてお目目が大きすぎて、たまに時空が歪んでた。ふとした瞬間に顔面の美の暴力で殴られるので「あっこれよくNEWSの現場で見る走馬燈に似てる…」みたいな瞬間が多々。

そして演技力がすんばらしい!彼の演技力に頼った伏線のシーン*3がすごく!すごく好き!!後のオチにびっくりしてしまうけど、彼の演技力とこの伏線があるからすごくストン!とはまるんですよね。いい役者さんだな~~~。あとラリラリ枕投げパーリーのシーンで誰かの衣装の小物か何かが落ちちゃってたんですが、それを演技の中でふっと拾ってふわっと袖に投げていて、そこに非常にハロプロを感じました。今後要注目の役者さん!

 

ザブングル 加藤歩(岡本茶太郎)

主役!

と見せかけて、後半頭に謎のエロの悟りを開くと急に存在感が薄れる不思議な立ち位置。というのもそれだけ後半になると他のキャラが立ってくるとか、怒涛の伏線回収タイムに突入するからという理由があるから。でもそれまでの茶太郎は大切なストーリーテラーで、あの支離滅裂な前半戦の束の間の思考整理タイムを提供してくれたし、ハチャメチャな登場人物のなかで唯一の「普通の人」。演じるの難しかっただろうなぁ。

 

THE 石原(湯ヶ原J太郎)

初登場時の衝撃よ。

あのとき茶太郎と私たちの心は一つだったよね、ほんとびっくりした。

そしてある瞬間からめっちゃカッコよくなり存在感がグンと増すので目が離せなくなる!(けどコイツ何者だ感は続くけどそれも仕掛け)

日直との心温まるふれあいが良かったのでスピンオフください。

 

ブリリアン コージ(日直のぶお/ハト)

出てきた瞬間はめっちゃチャラみあって上位カーストの国民の彼氏感がすごくて「チケット代のもととれたわ…実質無料じゃん」って感じだったんですけど、直後のホームルームのシーンで「日直、なんか苦労してそうだな」って直観的に感じて、実際その通りで、河原での独白のシーンはもう母性本能刺激されまくり、私の心の炊飯器が炊き込みご飯を炊きまくってピーピーいってましたね…「日直、たんとお食べ!!」的な。もう思い出しただけで涙出るわ良いキャラだったありがとう…

他にもいろいろありましたが後述。

 

ブリリアン ダイキ(間事マジ夫/ハト)

日直のシンメ。開始すぐにそれが分かるので死んだ。尊い。日直が河原に消えたとき、「あっやべぇ…日直がいねぇ」って一番最初に気づくのマジ夫なんすよ…ウッ尊い

ヤンキーきどってるけど、実はめっちゃ素直ないい子っていうのが仕草や目線ですごーーーくダダ漏れていて、それが上手くて、「ハム」のくだりのあの胃の痛い空気感とかもひっくるめて最高でしたね。チグリスが長すぎるから隠れがちだったけど、机に乗せた足がめっちゃ長い。腰パンしてるのに長い。測りたい。

 

真飛 聖(山岡ココ)

さすが元タカラジェンヌ、オーラがすごい!!何度か本多劇場に大階段が見えたよ…!

中盤、「空気清浄機はいいね、息をスーハースーハーYeah」的な曲があるんですけど、めっちゃ良い曲に聞こえた…歌唱力にねじ伏せられるとはこのことか。

あと出川さんのベリベリ脱衣を正面に見据えても全然動じてなかったり、芸人顔負けの顔芸も披露していたり、もうさすがの舞台度胸に完敗です。

 

役名に散見される「ハト」についてはDVDを見てください。説明できない!!!

 

エンタメ和太鼓と、真夜中のメンズラーメンパーティーがヤバい

途中、ユニット組んで一発芸披露するシーンがあったんですけどそこがもう…ね、実質無料どころか実質キャッシュバック状態でしたね…

真飛さんとダイキくんが組んだエンタメ和太鼓。

ここの見どころは絶妙にリズム感の無いダイキくんの「ドンドコドンドコドンドコドン!」と、それに合わせて寸分の狂いもなくステップを踏み、秒単位の顔芸を披露する真飛さん!

勢いの力をまざまざと見せつけられました。

 

あとな…近藤くんとコージくんの真夜中のメンズラーメンパーティーな…DVDに入りますか…

シュールレアリスムの極みを推しで見られるとは…思いませんでした…

推しの脱ぎ芸がこの舞台では無いと思い込んでたのでめっちゃ動揺したし、生で見る推しといい男*4の大胸筋と腹筋がセクシーとか通り越して生々しかったし、ネタの完成度高すぎだし、近藤君の演技力が冴えわたってるし、セリフを一切発しないあのネタの最中、お客さんもただただ息をのむだけだったし、もう…思い出すだけで血を吐けるくらい最高だったんで…真夜中のメンズラーメンパーティー………

 

ブリリアンがヤバい

推しの話をさせてくれ。

彼らの初演技仕事!と意気込んで見に行ったんですけど、思ってた以上に良くて…いやなんか上からな言い方になってしまって申し訳ないんですけど、本当に良くて。良くて、というか「しっくりきた」というか。「適正」を目の当たりにしたような気がします。

ちょっとした仕草や目線、セリフ無い時のたたずまいとか、ちゃんと作り込んだんだな、と。そして何より楽しそうだなって。また、彼らの芝居が観たい。いつか2人芝居をやってくれないかなとラヴ戦争みてからずーーーっと思ってます。

 

DVDがヤバい

会場に入ったらすぐDVDが買えるんだよすごくない???

フライヤーに「ラヴ戦争DVDお申込書」が入ってて、その場で申し込めちゃう。f:id:maromayubanana:20180909024941j:image
すごい。迷わず金払った。しかもサイン入りだし!発売日は約三か月後だし!!普段ツアーの円盤を一年スパンで待ってる身としては衝撃すぎて笑っちゃいましたね。

そして盤になるのは本当にうれしい!また見れる!!またレッツビギンできる!!!

 

さいごに

とにかく「ヤバイ」舞台で、良かったことを伝えたかったんですけど1ミリも伝えきれてない気がする!こういう時は脚本家の言葉に頼ろう!ということで、脚本・演出の村上さんの言葉を引用させてもらって締めます。

知らない間に名前が「堀内夜明けの会」から「ホリケン演劇の会」に変わっていましたが、コンセプトは同じです。「堀内健の脳内に浮かんだ『ものがたり』を、みんなで力を合わせて舞台化する」。今回も個性豊かな面々が、新たなホリケンワールドに飛び込んでます。不思議で、デタラメで、楽しくて、でも意外とちゃんとした所もあって、でもやっぱり狂ってる。

だけど全体的にHAPPYな唯一無二のテイストに酔いしれてください!

ーーー「ラヴ戦争」パンフレット 村上大樹さんコメントより

 

 

DVDは10月17日発売!!!

みんなも買って真夜中のメンズラーメンパーティー応援上映しようぜ!!!!!

 

 

*1:これが凄まじかった。普段こういう事で人を笑っちゃいかんと思ってるのに笑ってしまって、周りも遠慮なく笑ってて、笑い飛ばすことの意味も感じたというか

*2:グローブ座でやってたフルハウスゴスペラーズのライブでのコントやけものフレンズなど多数脚本を手掛ける

*3:※ネタバレ:修学旅行の新幹線にて、日直に「バタ美に聞かれちまったなぁ!」と言われたあと、チグリスが日直を見上げる表情、からの暗転

*4:近藤くん、脱ぐとめっちゃガタイがいい、良い骨格してる