マカロニ。

おたく魂をぐつぐつ煮込んで

何度も絶命してきた東京ドームでまた死んだーマジLOVEキングダム体験記―

何度もオープニング映像で映る足元。

ずっと追いかけてきた人はこれだけで誰かわかるんだろうな、ミリしらな私にもこの足元が尊いのはわかる。だれかがチーフを落とす。だれかがチーフを拾う。描き方がうますぎる。早くもライブ上映がとれなかったことを後悔した*1

「やっぱり二次元のお名前は読めないなぁ」なんてOPを眺めながら映し出される景色に息をのむ。会場を埋め尽くす光、花道で途切れる光、広い広い会場。知っている。私はここを知っている。ここに集まる意味も、ここに時間を使う意味も、ここにたどり着くまでの演者の努力もファンの努力も、ここで公演ができる意味も知っている。口元を抑え必死に嗚咽を抑えながら画面を見つめた。劇場のあちこちからすすり泣きが聞こえる。この映画の持つ熱量は、バワリー*2は、静かだが確かに熱かった。

 

 

 

ということで、マジLOVEキングダムを見てきました!

私は一番好きなライブ会場が東京ドームです。演者との近さを感じられるアリーナも好きなんですが、総合演出として「東京ドームをどう使うか」というのをどのアーティストに関しても重要視しているので、「ドームを愛する者なら見た方がいい」と盛り上がっているマジLOVEキングダムはとても気になるコンテンツでした。

QUARTETTO*3の時期にやたら検索にひっかかる「カルナイ」なる存在がいるのは知っていましたが、それがうたプリの登場人物であることは今回見に行く前に見た予告で知りました。それ以外の情報は本当に無いミリしらです。もぎられた後に渡されたコースターを見ても、「なんかテゴチャンみたいな子だな」くらいの感想です、いまだに彼のメンカラは知らん。

そんな状況で朝いちばんの上映に、ひとりで、最後尾ドセン席をとり*4見に行きました。信頼するフォロワーさんが2週間ほどずーーーーっとマジLOVEキングダムの話しかしていなかったので、どうしてもどうしても見に行きたくてでも時間がなくて、申し込んだ試写会が外れたので*5、そのままマジLOVEキングダムにスライドした。うたプリコラボのポップコーンセット頼もうかと思ったけど、チキってふつうのキャラメルポップコーンセットを抱えて天井席についた。

劇場ではそこかしこで目頭を押さえている人がいて、終演後も「最高のライブだったよぉ~~」と泣いている人がいて、ずっと応援していた人にとって非常に重要な意味を持つ映画なのだというのを肌で感じた。後々うたプリでは「ライブ」としてちゃんと全編描かれるのは初めてであるということを知り、そんな瞬間に立ち会えたことをとても光栄に思った。

 

私は彼らの過去を知らない。

でもOPでの自分たちの看板となる曲からどんなグループなのかはすぐわかったし、彼らの重めの挨拶で、自分の応援するグループとの思い出が走馬燈のように駆け巡る。ショービジネスを愛する全ての人の心を掴む、素晴らしいライブだった。終演後に駆け込んだカフェで感想をTwitterに連投してすぐ配信で曲を買った。いい映画・いいライブだった。ありがとう、そしておめでとう。本当におめでとう。

 

 以下、劇場で感じた一度しか見てないミリしらの感想を書き連ねます。

 

 

グループについて

ST☆RISH

「星空へ旅立とう 虹をかけ橋にして」が良い!ズルい!!

エモい歌詞とメロディーラインで「俺らが!主役!!」と感覚で殴ってくるのが素晴らしいし、上記歌詞部分の「虹をかけ橋にして」の振り付けがズルいすごいかわいいうらやましい。

優等生のグループと思わせて、後半ではドームを蒸し焼きにしているのも良い、あはれなり~~~~~

 

QUARTET NIGHT

Bメロかどっかのレーザーでオギャーーー!!ってなりました。予告の段階で一番好きだったのは彼らですし、Twitterを眺めてると楽曲に恵まれているグループのようですね。マッチョッチョ先輩にはちょっとびっくりしましたが好きです、ジュリーってやっぱすごいんだな。マイボーイ嬉しかったろうな。でもうちわはあの青い子のを持ちたいですね、唯一全員名前を覚えたグループです。

 

HE★VENS

なんかオラついたエクスタシー系の手塚部長みたいな人がいるな?!と初見はそれでいっぱいいっぱいだったんですが、ワイヤー外して花道に散っていった彼らを見て、この散り方は天才だな!とミリしらな私にもわかりました。通常上映ゆえに「ギッラ~ギッラ~ギッラギッラ~~」というウェイめいたコールができない事のつらさにここでまず死にました。あとこっちにもテゴチャンみたいな子がいた。

最後の挨拶で純朴な少年がエクスタシー手塚の弟だと知りひっくり返った。ズルい。

 

☆お姫様抱っこトリオ

パフォーマンスで勝負!というその心意気好き~~~~といいつつ可動モニタ高いやつ~~~~!!!!!床もモニタなのうらやまぴっぴすぎる

 

プッチモニみたいなトリオ

あの宇宙人みたいな子は自分がこのトリオに組み込まれた意味がちゃんとわかってるのかな?という部分まで含めて天才すぎる

 

☆鳥かごブラザーズ

ミリしらだけど、この3人が鳥籠に入るのはヤベエってことはわかった。ただ籠をけり開ける演出で、花道ギリまで人を詰め込んでるのに危ねぇな、っていうかこんな詰め込んでるのかすごいな…でいっぱいびっくりしてしんどかった。蘭丸のアイライン(←遺言)

 

☆空飛ぶ三人

うらやましい。後述。

 

☆紫トリオ

純朴な少年におひねり投げたいし、ふとお辞儀した瞬間にファサ…とひと房の髪がおちるカミュさん高貴だし、耳掛けしただけでキャーー!!なってるけどその理由がよくわかってなさそうな耳掛け御台はずるいよ‥‥持ってるポテンシャル!!!!

 

 演出面について

消防法無視の火柱や、循環だとしてもどんなタンク使ってるんだよっていう水や、いつの間にか吊られて透過液晶を仕込まれているムビステや、グワーーーンガシャコーーン!!!ってなる歯車リフター→歯車駆動センステなどうっっっっっらやましい演出がたくさんありましたが、これらは札束ビンタかませばなんとか実現する。自担グループもがんばってほしい。

以下は私が羨ましくて舌を噛み切って死んだ演出です。これが現実の東京ドームで見れたなら私はそこで成仏したい。

 

トラパーの波に乗るボード

人は誰しも…一度は…「ぼくのかんがえるさいきょうのライブ」というものを妄想する…そんな動物ですが……私はまさにNEWSが………ワイヤに縛られず空気圧縮のボードで「ドゥイナッ ドゥイナッ ドゥ-イッ トゥナイッ」して、「そうさ僕らファンタスティック!!!!」してくれたらいいなって…脳内ライブ開催してたので‥‥うらやましくて仕方なくて地団太していました‥‥ううううううそれを実現するのはNEWSであってくれ…がんばれライゾマティクス……

 

天井への映像投影

これ、実現できたらめっちゃくっちゃ最高なのはみんなわかると思うんだけど、金があればなんとか行けないこともないんだけど、そのためにはコニカミノルタにもうちょっと頑張ってもらわねばならない。

天井のフチぎりぎりまで映像を投影するという意味ではプラネタリウムの技術が一番近くて、有楽町にあるコニカミノルタプラネタリウムプラネタリア のDOME1*6が一番技術的に近いんですが、それですらちょっと「もうちょっと頑張って~!!」という作りなんですよね。

まずドームの天井がどうしても外の光を通しやすいという大前提。

そして東京ドームの天井は気圧で膨らませてるので投影機をプラネタリアのように天井にいくつも組み込むことが現状では不可能、できたとしてもペンラとの光量をどう実現するか、フライングや吊りムビステ用のレール組みとの兼ね合いをどうするか…実現したらもう最強なので、その手の方面の皆様にはぜひ!ぜひなんとかしてほしい、後付け演出ならNEVERLANDのシリウスで見れるけど、私はこれを現場で体感したいんだ!!!

 

不可視デキジュ&スタッフとカメラワーク

演出の方面に言及しがちですけど、マジLOVEキングダムの一番すごいところはこれだと思うんですよ。フライングのワイヤを外すデキジュがいない、一瞬で転換するセット、移り込まないカメラマン、ダイナミックにメンステからセンステまで動くカメラワーク。

実際の現場では水を拭くスタッフが視界に入ったり、スタンバイするカメラマンやJr.で次の動きが読めたりするのですが、マジLOVEキングダムにはそれが一切無い。だからすべての演出が光る。あの自由なカメラワークが実現すれば、盤になった時のクオリティもきっと段違い。ドローンカメラがもっと静音で確実に運用できればそれに近いけど、それを大量投入できるかというとうーん…

このマジLOVEキングダムでは色んな演出が羨ましかったですが、個人的にいっちばん欲しいのはここです。

 

ナギくん

劇中で涙を明確に描かれるのは彼だけなんですよね。きっといつもは彼の理想とする「あるべき姿」を世間にしっかり見せるのが彼の美学だと感じ取ったのですが、そんな彼が見せた涙。

そしてMCでHE★VENSが僕たちの居場所なんだ!」なんて言われたら推すしかないですよね。自引したコースターもナギくんでした。もう運命です推すしかない。


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まとめ

現場入りしてから約一週間、配信で買った曲を聴いていちばんしっくりきてるのはHE★VENSですね~~この絶妙なトンチキ感とMCの重さがとても見覚えがありますね。

このマジLOVEキングダムを体験したことで、東京ドームやっぱり大好きだな、とか、ショービジネスを私は愛してるんだな、とか、作り手*7の愛と信頼を感じられるものって素敵だなとか、今までの自分のスタンスをまるっと肯定してもらったような、そんなあたたかでアツくて心地の良い、不思議な安心感を覚えてとても、とても良い経験になりました。

 

余談なんですがアンコールの時にマッチョッチョ先輩がペンラと見せかけて緑のマラカスを持って出てきたことに「???」となり、終演後に隣の席のお姉さんにたまらず

「あの、あのマラカスは何だったんですか?」って話しかけてしまったときのお姉さんの「(…は????)」という顔がめっちゃ印象的でした~~~そりゃ朝8時台にひとりで観に来てるおんながまさか本当にうたプリ初めましてだとは思わんわな。

でも「いやあのそのえっと私、本当に今日がうたプリはじめてで!!」と説明申し上げたあとに「えっ?!」とたいそう驚きながらも、うれしそうに丁寧に「うたプリには得意な楽器が設定されてて、彼はマラカスが得意なんですよ」と説明をしてくれて、そのやさしさやコンテンツの作り込み具合に感動して、劇場をあとにしました。

 

いや~久しぶりに良いコンテンツに出会えました。ありがとうございます。また見たいな。応援上映でも見たいし、新作でまたライブも見たいな。おたくとして生きてると良いことありますね、とりあえず私はGIRA×2 SEVEN聴きながらナギくんに炊き込みご飯を炊いてあげたいです。いいんだよ、ファンの前では泣いていいんだよ、そこへんはテゴチャンやコヤママに話きいておいで、オバチャンは炊き込みご飯炊いて待ってるからね、ショタ属性皆無なのにナギくんナギくん言い出すとはなァ~~~おたく人生っておもしろいね!!たのしい!!!!!

 

 

*1:ライブ上映はずいぶん早く売り切れていたので、8:40スタートの通常上映に参加した

*2:

WORLDISTA (初回盤) (CD+DVD)

WORLDISTA (初回盤) (CD+DVD)

 

*3: 

*4:演出担としてはドーム天井ドセンは超当たり席だから

*5:ノーサイドゲーム特別試写会。推しのコージが出なかったので結果的に外れてよかった

*6:辛口ですがこちらの記事がいちばんわかりやすい

*7:今回に関しては企画側と登場するアイドルたちを指す