マカロニ。

おたく魂をぐつぐつ煮込んで

私の青春とアメフト、そして今。

かつてTommy february6*1が自身のことを「ティーンエイジ・コンプレックス」と語っていて成程と思ったけれど、私が自身を端的に表すならアメリカンハイスクール・コンプレックス」だ。

Twitterでもブログでも語ってこなかったけど、実は小太郎・ヒルマウンテンウィリアムス・ハリソンジャガーサタケ・ジェームス城山ちゃんもびっくりのアメリカへの強烈なあこがれを抱いている。

アメリカはアメリカでも、アメリカのハイスクール、それもカリフォルニアのハイスクール。

その根源は、中1で見たこの映画。 

チアーズ!(字幕版)

チアーズ!(字幕版)

 

 カリフォルニアの高校のチアーリーディング部の映画。ゴリエの「Mickey」の元ネタ映画、といえばわかる人もいるかな?もう底抜けに明るくて、笑いあり恋愛あり青春フルスロットル映画で、今でも墓に持ってくならこれ!!!というくらい大好きな映画。かわいい女の子とマッチョなチア男子たちが踊って跳んで飛んで泣いて笑って悩んで頑張って…どのシーンを切り取ってもまぶしくて、田舎の中学生だった私もこの日差しを浴びて青春したい!絶対留学したい!!なんて思いながら毎週ツタヤで借りて返してまた借りて*2、DHCの全セリフ網羅の本も持ってた。

チアーズ! (DHC完全字幕シリーズ)

チアーズ! (DHC完全字幕シリーズ)

 

 探したらあった!安ッ!!!買いなおそう!!!!

 

んで、この映画のランチョカルネ高校のチア部が同高校のアメフト部に応援に行くシーンがある。チア部は大会優勝するけどアメフト部は弱いって設定なんだけど…とにかく、これが私がはじめて「アメフト」なるものを認識した瞬間だった。2001年の夏。

 

それから、アメリカンハイスクール・コンプレックスをごうごうと燃やし続ける私は、安藤優子のこのエッセイにたどり着く。

あの娘は英語がしゃべれない! (集英社文庫)

あの娘は英語がしゃべれない! (集英社文庫)

 

 安藤さんの高校時代の1年間のアメリカ留学を語るエッセイ。もーーーードンズバである。これも擦り切れるまで読んだ。

その中に、スクールカースト頂点の女子は、これまたスクールカースト頂点のアメフト部男子と付き合い、彼のチームジャンパーをもらって校内で羽織るのがステイタス」というくだりがあった。なにそれヤバイ。めっちゃヤバイ。アメリカのリア充めっちゃんこヤバイ(語彙力)。エッセイで描かれるアメフト男子もヤバイ。紳士。ヤバイ。

 

そんでもってチアーズ!を機にキルスティン・ダンストも好きになった私はついにこの映画に出会う。

墓に持っていく映画2つめ、ヴァージン・スーサイズである。

ヴァージン・スーサイズ [DVD]

ヴァージン・スーサイズ [DVD]

 

 これに出てくるスクールカーストてっぺん男子、ジョシュ・ハートネット演じるトリップ、めっちゃカッコいい。トリップ、アメフト部。トリップ、めっちゃカッコいい。ヤバイ。中盤、キルスティン演じる主人公のラックスは、トリップとアメフトグランドで一夜を過ごす。なにそれ、なにそれ、リア充のKIWAMI...............

 

こうして、燃え盛るアメリカンハイスクール・コンプレックスを加速させた私は「アメフト=リア充=めっちゃイケてるスポーツ」として私の脳みそとハートに刻み込んだ。

はずだった。

 

高校で絶対留学するー!なんて意気込んではいたけれど、ちょっと色んな事がおきてそれもかなわず、普通に高校生活を過ごし、普通に地元の大学へと進んだ。勉強、バイト、サークル、就活、卒論、就職、転勤、結婚、出産、育児、職場復帰、、、激流のように日々を生きて、アメリカンハイスクール・コンプレックスの事なんてすっかり忘れて元気にエンタメおたくを生きる31歳になった。エンタメおたくなので、推しは日々増える。2017年にブリリアンにはまった。ブリリアンの推し、コージくんは昔アメフトをやっていたらしい。あ~~そういえば、カサアリでもアメフトの短編あったな!スティーラーズを軸にヤバイ展開がおきるあれ…!!!!

傘をもたない蟻たちは

傘をもたない蟻たちは

 

 奇しくも、自担と推しのおかげで、十数年ぶりに「アメフト」と再会することになった。

 

とはいえ、私の中のアメフトといえばランチョカルネの弱小アメフト部と、安藤優子が留学先で惚れたハワードと、サラサラヘアーで女子をはべらせるトリップ、そしてカサアリのヤベェ女がでてくる「インターセプト」。なんかゴツい防具をつけてぶつかり合うというくらいしかわかんない。ルールなんてもちろんわかんない。

 

そんなとき、コージ君がラジオに出ることになった。アメフトについてちょっと語るらしい。聞いてみよ~、あ、オンエア過ぎてる・・・でもPodcastで聴ける!よっしゃ!!コージきゅんのラジオ映えする声堪能すっぞ~~!!!

くらいのノリで、↓で聞いた。

www.tfm.co.jp

わかりやすっ!!!

もう、私がここであれこれ書くより分かりやすいからマジ聴いて。ルールがスッ…っと頭に入ってくる!!なにより声がいい!!!(結局それ)

へーそっか、野球みたいなもんなのか、そしてプレイごとに仕切られるなら、スポーツ見るの苦手な私でも見れるかも。

今思えばこのラジオ出演、スーパーボウルの前だからだったんですね。でも去年はそんなこと気づかず、「おっ、なんかすごそうな試合あるじゃん~録画してみよ~ハーフタイムショウも凄いらしいし~~」と軽い気持ちで録画、見た。

 

なにこれめっちゃ面白いじゃん!!!!!!

 

でっかい男たちがドッカンドッカンぶつかり合うのはもちろん、QB*3のクレバーな作戦さばき、ラインの選手の「自分の仕事を全うする」職人技、巨体なのに軽い身のこなしとスーパープレー、裏の裏をかく頭脳戦…なにより、会場にあふれる熱気!!!いつも私がライブで触れている、エンタメにアツくなる熱気がこのスタジアムに満ちている!!同じだ!!!!

映画と本で雑に得た「アメフト=めっちゃイケてる」は間違ってなかった。っていうかスーパーボウルをみて、私のアメリカンハイスクール・コンプレックスがぶわっと蘇った。そうだった、アメフト、めっちゃ憧れてたじゃん…!!!

 

そこからは早かった。気になったら調べずにいられない性分をここぞとばかりに発揮し、調べまくった。

 

が、情報が少ない。

 

日本でのアメフトって、びっくりするくらい情報が少ない。アメリカでは野球より人気があるというらしいのに、日本ではからきしである。日本語版NFL選手名鑑なんて、毎年発売されるか、ファンのみなさんヒヤヒヤしてるそう…

 

お慕いしているフォロワーさんにオードリー担の方がいて、その人のおかげでオードリーがNFLの番組を持ってることは知っていたのですぐ観た。

www.ntv.co.jp

ちょうど、スーパーボウルの振り返り回。はしゃぐオードリーもかわいいし、選手へのインタビューがすごく良くて!!選手みんな気さくで*4、ユーモアにあふれてて、陽気で、でもブレイディは職人気質で「あー好き!」って感じだし、JJワット*5はとりあえずおいしい天ぷらやさんに連れていきたい。かわいい。そして若林さんのプレー解説がわかりやすい。面白い。解説を踏まえて観ると、コマ送りと10秒戻しでぜんぜん試合が進められないww

もっと知りたくて、本を買った。 

オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線 (Number Books)

オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線 (Number Books)

 

 わーかーりーやーすーいーーーーーーー

一気に読んだ!初心者にとって教科書となる本ですね…ありがとうございます…

 

そうこうしてるうちに、推しがNFL Japanでレギュラー配信コーナーを持った。

nfljapan.com

毎週水曜に、その週の試合の解説とか、視聴者の質問に答えてくれたりするんですよ…もうこうなったらハマるしかねぇだろっていう!!!

「#コージにオマハな質問」コーナーがとても良いの。「なんで半袖の選手と長袖の選手がいるんですか?」「エンドゾーンのオレンジの棒なに?」などの小さい質問から、マニアックなプレーの質問まで、懇切丁寧に解説してくれます。かゆいところに手が届く!そして経験者だからこそのエピソードも聞ける。ぜひ見てほしい~~…あ、ちなみにリンクは私の質問が読まれた回です♡えへへ♡♡

 

 

…とまぁこんな感じで、中1で敷いた伏線を31歳で回収するという、「おたくの魂百まで」的な事象を経験していて、なんか人生って面白いねぇ、という次第であります。

時間がないしスポーツチャンネル登録はしていないので、日テレ「NFL倶楽部」、「コージと楽しむNFLライフ」、NHKBSの「NFLウィークリー」と録画放送の試合を見るくらいですが、アメフトを楽しんでいます。

NFL倶楽部やNFLライフはハイライトと解説ですが、NFLウィークリーはショートドキュメンタリーダイジェストになっていて面白いです。フィールドでの選手の会話がおもしろい!

ミーハーなので、昨年スーパーボウル覇者イーグルスをなんとなく応援してたんですけど、チーフスのヒルのカメラマンセレブレーションとか、ハントがフィールドでもベンチでもベラベラずっとしゃべり倒してる様子とか*6、チーム全体の明るい感じ、そして何よりQBマホームズ*7の若さ故のギラギラした自信と強肩から放たれる華のあるプレーにやられて…心はほぼチーフスに傾くという、日テレ岩田アナと全く同じ状況に陥っております。

f:id:maromayubanana:20190113235802j:plain

マホームズのジャージ欲しいよぉ!!

でもめっちゃ高いよぉ!!!!プロスポーツのユニフォームってみんなあんな高いの!?

あとマホームズ様、試合とてもカッコいいのにクッソくだらないケチャップのCMに出てるあたり推せる。ケチャップ大好きマホ様最高。

 

 

とりあえずもうすぐスーパーボウルの出場チームが決まるよ!今年のハーフタイムショウはマルーン5なので、それ目当てでもよいので、ぜひ先述のラジオ聞いてから見てみてね!

スーパーボウル見る気がないとしてもアメフトルールの「インターセプト」の意味が解るとカサアリでの『インターセプト』はよりゾクゾクきます。あぁ、シゲの書いた「インターセプト」とはこれか!この血のたぎりが「インターセプト」なのか!!っていう。ロスリスバーガーの小ネタとかもクスっとできる。アメフト見るようになってよりこの短編が好きになりましたね。この短編に出るスティーラーズのロゴは、EPCOTIAを経た今はもうNEWSくんにしか見えない。

 

 

あ~アメフト楽しいよぉ!来年の目標はNFL倶楽部の公開収録に行くことです。

アメフトはめっちゃイケてるエンターテインメント!

よっしゃ、エビバディセイッ

 

オマハ!!」

 

 

 

*1:当時めっちゃ好きでアルバムもシングルも全部持ってた。EVERY DAY AT THE BUS STOPは当時業界初のDVD付きシングルだったはず

*2:余談ですがこのころ映画にはまってて、ツタヤの「あ」段から順に全制覇しようとした。でも「あ」って「愛の~~」ってタイトルが多すぎてかなり苦労してさ。。。そして数年前にzipで斎藤工が同じこと言ってて笑った

*3:オフェンスの司令塔

*4:春日さんの「鬼瓦!」は世界共通の笑いらしい

*5:テキサンズDE。胸に「家」というタトゥーが入っている

*6:クビになっちゃったけど…

*7:お父さんは元横浜ベイスターズの選手