マカロニ。

おたく魂をぐつぐつ煮込んで

世界は愛に満ちている ~ドラマ:盲目のヨシノリ先生からのメッセージ~

24時間テレビドラマスペシャル「盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜」、とても素晴らしいドラマでした。主演の加藤さんはじめ出演者、スタッフのみなさん、そしてヨシノリ先生、ありがとうございました。 

 

前回に引き続き、自分語りをします。ちょっと暗いよ!

 

 

 

私が小学校4年生の夏休み、母が体調を崩した。

プール監視の最中にめまい吐き気を訴え、なんとか自力で帰宅するも症状は治まらない。病院で調べても原因不明。一週間寝込み、急に視力が落ちた。視力自体は生活に支障はないものの光に極端に弱くなり、長時間の外出はできず日中は部屋の中でもサングラスが外せなくなった。体調もすぐれず常に何かしらの不調を抱えていた。私を産む前まではスイミングクラブのコーチを務め、強く逞しかった母。母は強いことが当たり前だった。だから甘えていても何の問題もないはずだった。そんな、強かったはずの母が急に弱者となった。

 

母には本当に申し訳ないことをした。

当時四歳だった弟はともかく、父は「俺の飯はどうするんだ」と寝ぼけたことを言っていたし、私も最初は家事を手伝いこそしたがそのうち母が不調であることに慣れ、手放しに母に甘え自分のことだけを考えて生活していた。

 

高校生になり、課外授業の帰り。少し寄り道をした帰り道に弟といっしょになり、ふたりで家の鍵を開けたら母は眠っていた。弟は優しい子だからソファで眠る母に毛布をかけようとし異変に気付く。

「姉ちゃん、お母さん息してない」

母は眠っていたように見えた。手もまだあたたかかった。でも心臓マッサージをする私の手にはもう生の感触はなかった。

私が17歳になる年に、母は死んだ。

脳卒中、突然のことだった。生活態度を叱られ不貞腐れ、ろくに会話もせず家を出た日だった。母と最期に交わした言葉も姿もよく覚えていない。寄り道をせず帰れば後遺症は残れど命は助かったかもしれないし、幼い弟にあんな現場を見せなくて済んだかもしれない。あたたかく、でも希望は欠片も持てないあの母の胸の感触は今も生々しく思い出すことができるし、忘れてはいけないものだ。

 

母には本当に申し訳ないことをした。

専業主婦だった母は「私にとって家族がすべて」とよく口にしていた。故にたくさん愛を注いでもらった。私はそれに甘えすぎた。体調がすぐれず体はうまく動かない、視野も暗い、原因がわからないから予防もできない悪化するかもしれない。そんな恐怖もあっただろうに、それを家族のだれに訴えることもなく家族のために生きていた。そんな母の愛に私は甘えすぎた。ヨシノリ先生を奥様の真弓さんが支えたように、私も母を気遣うべきだったのにそれをしなかった。私の甘えが母を殺したのだと思っている。この十字架は誰にどう慰められようが消えるものではないと気付いているし、死ぬまで背負っていくと決めている。それが私の生きる道だ。

 

加藤シゲアキ演じるヨシノリ先生が忍び寄る失明の影に怯える姿が、母に重なった。母は私たちにそんな素振りは見せなかったけど、母の遺した日記には同じような恐怖が綴られていたから。キリキリと罪悪感が痛む。

 

でも何故だろう、ドラマを見終わったら、何だか救われた気がした。書いていて自分でも何を言ってるやら訳が分からないのだけど、少し十字架が軽くなったような気がしている。光を失っても諦めなかったヨシノリ先生の底力に、ヨシノリ先生を支え寄り添う真弓さんや青井先輩やクロード、お父さんに榊さん*1の愛を目の当たりにして、何だろう…視野を広げてもらったような感覚。この罪を背負って生きていく!なーんて勝手にひとりでガチガチに気を張ってるけど、なんだかんだ私は夫や娘をはじめ、多くの人の愛に支えられそれに甘えて生きている。これからも十字架は背負って生きていく、それは変わらない。でも私の背中を押してくれる沢山の愛にも私は出会っている。そんな当たり前のことを改めて気付かせてくれたドラマでした。

「明日新しい一歩を踏み出せるようなドラマ」とシゲは言っていたけど、その通りだと思う。沢山の愛に感謝をしながら、私も誰かの背中を押す愛を持って生きていきたい。このドラマに出会えて、よかった。

 

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*1:そして小山

私の青春と原宿とジャニショ

そうだ、ジャニショ行こう。


28歳も残りわずかとなった7月半ば、急に私はそう決意した。

「ジャニショは行かないだろうな〜、雑誌とかで充分だしコアなファンじゃないし」

ずっとそう自分に言い聞かせていた。でも考えが変わった。自分に向き合う決心がついた。「時をかける少女」に溢れる眩しい青春を見て、西岡くんの「やれるときにやりたい事をやらなきゃ」というセリフを聞いて。ずっと見ないふりをしていた私の青春を振り返らざるをえなかった。

振り返ったら行くしかなかった。私は行かねばならなかった。目を背け続けていた原宿という場に。


そう、私にとっては自身をジャニオタと認めジャニショに行くことより、原宿に行くことのほうが数段ハードルが高いのだ。

原宿はここ数年なるべく通らないようにして生きてきた。代々木でライブがある時も、わざわざ坂を登って渋谷から会場入りしたし、田舎から遊びに来た弟が観光に行きたいと言ったときも、弟を一人で放り出して姉は渋谷をプラプラ、「姉ちゃんタスケテ地下鉄で迷子になっちゃったよ〜」という弟からの電話に「駅員さんに聞け、男だろなんとかしろ」と無慈悲に渋谷ツタヤでフラペッティーノゥ飲みながら見捨てたくらいに避けていた。どうしてここまで原宿から逃げていたのか、長い長いアラサーの自分語りを聞いてほしい。


私の青春と、原宿

十年ほど前、私は田舎の高校生だった。

セブンも無ぇ、スタバも無ぇ、電車もそれほど走って無ぇ、文化祭 模擬店無ぇ、自宅⇔学校ぐーるぐる、TSUTAYAには CD無ぇ、あるのは演歌のカセットテープ、息抜き無ぇ、ロマンス無ぇ、試験は2週に一度来る!

…とまぁおら東京さ行くだ的な田舎で、よく言えば伝統のある、一方で柵とOBOG先生方からのプレッシャーに耐えながら勉強に青春を捧げねばならない高校に通っていた。「電子辞書で楽するなんてけしからん!」という先生方の意向から、黒カバン以外に古典/漢和/英和/和英辞書を詰め込んだ登山リュックを背負い、「通学時間を無駄にするな」というお達しから参考書を読みながら通学するというリアル二宮金次郎な高校生活*1。文化祭で模擬店?なにそれ美味しいの?お化け屋敷?そんなの無いよドラマだけの話でしょ?教室は『遺伝子組み換えについて』『哲学概論』とかのクラス発表で埋まるよ?文化祭の目玉は先生たちが出演するシェイクスピア劇と先生たちの演奏するバンドだよ?文化祭終わったらすぐ実力テストだぜ?体育祭は皆体力無いから後半バテちゃって勝ち負けとかどうでもよくなってくるよ?体育祭終わったらもちろんすぐ実力テストがくるぜ?

そんな武者修行のような高校生活のなか「おら絶対東京の大学さ行くだ!」と夢見てたものの、ちょっと面倒な家庭の事情から、私の県外進学の道は高校2年の頭であっさり断たれることとなる。進学するなら、最寄りの大学一択。そこで私はぱったり勉強を辞めてしまった。この学校で勉強しないという事は、学校での存在意義を失うことに等しい。自分の立ち位置を模索した結果、私は皆が避ける副委員長を引き受けることにした*2。みんなが勉強に集中できるように教室の備品揃えたり、ノイローゼで休みがちな子の出席日数を水増しして記録して単位落ちを防いだりとそれなりに役に立ってたのでそれなりに感謝されたしそれなりに楽しかった。

皆みたいにガリ勉しないから家に帰ったらCDばかり聴いてた。ちょっと拗らせたKERA読者だったから原宿に強烈な憧れを抱いてあれこれ想像をしたり、田舎でも手に入る服を探しにチャリで商店街へ出かけたし獄本野ばら作品に傾倒したし毒姫だって読んでたし掘れば沢山、勝手に原宿にあこがれてた思い出はザクザク出てくる。

それなりに楽しかった。でも、完全に私は学校から、勉強から逃げていた。高校生という貴重な青春を逃げで過ごしてしまった。

家庭の事情といっても今思えばそんなに大したことはなくて、成績にものをいわせて隣の県くらいまでは出れた気がするし、もっと勉強に身を入れていれば県外に出れずとも充実感が得られたかもしれない、何より逃げなかったという自信が持てたかもしれない。でも私は努力もせずに外の世界ばかり見ていた。外に出るための努力もせずに、田舎を心の中でdisりながら原宿へ思いを馳せていた。そんなんじゃダメなことは解ってたけど、見ないフリをしていた。

まずここで私の中に、原宿への後ろめたさその①が刻まれることになる。

私とオリベ君と、原宿

オリベ君

私のクラスにはオリベ君(仮名)という学年イチの秀才がいた。
勉強が大好きで、どの教科も学年一位。運動はちょっと苦手だけど素朴で優しくて話も面白くて自然な気遣いもできて、誰からも好かれるオリベ君。雑務が多く敬遠されがちな委員長の役もすんなり引き受けてくれ、それ以外にやることがないからという理由でやっていた私の雑務に対して、毎回だれよりも早く気付き、だれよりも優しく感謝の言葉を投げかけてくれたオリベ君。このオリベ君が委員長だったから、受験でピリピリギスギスしていた他クラスとは比べ物にならないほど常に柔らかな雰囲気をまとうクラスになっていた。私はオリベ君が大好きだった。それは恋とか愛とかの類ではなくて、仏様を拝むような、氏神様を敬うような、そんな感情で、オリベ君が笑えば嬉しかったし、オリベ君が悲しそうな顔をしたら*3私も悲しくなった。

もう一度言う。私はオリベ君が大好きだった。
だからオリベ君の

「修学旅行の自由行動時間に、原宿でクレープを食べて、スタバのフラペッティーノゥを飲んでみたい」

というそれ何て小山慶一郎?な希望は絶対に叶えてあげたかったし、生き仏オリベ君が私と同じく原宿に興味を持っていたなんてこれは何という奇跡であろうかと思わずオリベ君を拝んだ。しかし班の半数以上が桜田門に行きたいとか国立科学博物館に行きたいと反発。そりゃそうだ。2泊3日*4のなか4時間しかない貴重な自由行動、いくらオリベ君の頼みとはいえガリ勉どもの知的好奇心はなかなか許してくれない。私とオリベ君は原宿のすばらしさ、原宿でクレープを食べることがいかにステイタスであるかを皆に説いた。フラペッティーノゥがどんなに素晴らしい飲み物であるかをプレゼンしてもらうために、校内で唯一スタバ経験のある数学のタマデ先生に放課後特別講義「キャラメルフラペッティーノゥについて」も組んで頂いた。こうした努力の結果、そして何よりオリベ君の人徳により、オリベ班の自由行動は「原宿でクレープとフラペッティーノゥ」に決定したのだ。


オリベ君と原宿と私

待ちに待った修学旅行2日目自由行動。
路線図を握りしめ、オリベ班は原宿駅に降り立った。目の前に広がるのは何度も雑誌やテレビで見たあの光景。オシャレな人が行きかう。憧れのその地にいま、私は立っている。
とてつもない高揚感だった。風の感触も、地面の震えも、道行くロリータの木靴の音も、何もかも逃すまいと必死だった。だから、聞こえてしまった。


「見てあの恰好wwどこの田舎の修学旅行生wwウケるwwwww」


想像して欲しい。私の母校の制服は、昔ながらのセーラー服だ。OGの厳しい目があるからスカートは膝丈どころかふくらはぎ半ばまであるし、足元は白の運動靴。鞄はいつもの登山リュック。オシャレを犠牲にして胸元でパチンと留められる肩にはとても優しい設計のアレだ。
一方男子。制服こそは一般的な学ランだが、学 生 帽 をかぶるのがわが校の伝統だ。学生帽って。今時学生帽って。そういや田舎でもうちの高校以外どこもかぶってないわ。

どこからどう見ても、皆そろいもそろってド田舎から来た修学旅行生である。むしろ都会のイケイケギャル*5からすればタイムリープでもしてきたんじゃないかって位の激ダサぶり。

そんな私たちを、生粋の原宿ガールは指をさして笑っていた。そりゃ笑いたくもなる。反論できないする気もない。しかしだ。彼女らの言葉をオリベ君の耳にいれるわけにはいかない。この日を楽しみに待ちわびて、今こんなにもはしゃいでいるオリベ君にこの視線を悟られてはいけない。オリベ君を守らなければ…。必死だった。竹下通りでも、クレープを食べているときも何度も振り返られ笑われた。その気配を察する度に必死にオリベ君の注意を逸らした。他のみんなもなんだかんだはしゃいでいて視線には気づいていない。良かった。良かった…

なんとかエンジェルスハートのクレープを食べるというミッションを終えたオリベ班はフラペッティーノゥを仕留めるためにスターバックスへ向かう。皆キャラメルフラペッティーノゥを飲むというのは田舎を出る時点で決まっていたのでみんなには席確保をお願いし、代表で私がレジに向かう。

「キャラメルフラペッティーノゥのトールを7つください。」
『ぶふっ ふらぺっ…かしこまりましたキャラメルフラペチーノを7つですね』

おかしい。タマデ先生に習った通りに言ったはずなのに笑われた。そしてこの店員さんは「フラペッティーノゥ」ではなく「フラペチーノ」と言ったぞ。タマデ先生…そうか、タマデ先生…くそ…。ここで初めて私は冷や汗をかきながら「フラペチーノ」が正式名称であることを知った。

キャラメルフラペチーノはとても美味しかった。レジで惨めな思いはしたけれど、キャラメルフラペチーノに罪はない。悪いのはタマデ先生の話を鵜呑みにして細かく調べることをしなかった私だ。オリベ君や皆には「フラペッティーノゥって名前じゃなかったwタマデ先生許さんw」と笑って話した。「そうか、あのタマデ先生でも間違うことがあるんだね。レジで恥ずかしかっただろ、悪かったね、ありがとうね。」オリベ君のその言葉に鼻の奥がツンとした。笑って済ますはずだったのに。この一連の流れで原宿への後ろめたさその②が刻まれたけれど、スタバを嫌いにならなかったのは、オリベ君のこの言葉があったからかもしれない。

そんなこんなで私のHPはほぼゼロ、行きたい行きたいと騒いでいたラフォーレ原宿に行く勇気なぞ湧いてくるはずもなく、余った時間を明治神宮参拝へと切り替え、オリベ班は原宿での大冒険を終えることとなった。
ちなみにそのすぐ翌年、田舎にもスタバが出来た。オリベ君が正しい名称を広めてくれたためフラペッティーノゥと恥をかく子はいなかった。良かった。ちくしょう。

自担と私と原宿とジャニショ

高校を卒業し大学生活を経て、面倒な家の事情を何とか振り切って就職で上京。テレビで原宿を見る機会が増えたものの、そもそもテレビ自体そんなに見てなかったから問題はなかった。しかし2015年秋、腕まくりで落ちた沼の主が私に原宿を突きつける。

そう、加藤シゲアキである。

ジャニーズと原宿渋谷は切っても切れない関係だというのは、14,5歳でゆるくジャニオタをやってたから嫌でも知っている。また加藤シゲアキといえば青学卒、青学といったら渋谷だし渋谷の隣は原宿だし。チクリチクリと私の原宿コンプレックスが痛む。
そして更にそこにシゲアキ出演ドラマ:時をかける少女がトドメをさす。そこには私が経験することのなかった青春があった。キラキラ輝く登場人物たちに、特に高校生たちには皆、幸せになってほしかった。
「やれる時にやりたいことをやらなきゃ。」
西岡君の台詞が刺さる。やれる時にやりたい事をやらなければ、機会を逸するだけではない、自信まで失うことになる。私はやれる時にやりたいことをやる努力をしなかった。それを物凄く、後悔している。

だから私は行く 因縁のあの土地へ。

話は変わるが私は加藤シゲアキの「ESCORT」がもの凄く好きだ。彼が撮った「ESCORT」のMVも好きだ。そのMVに出てくる白エス様が大大大大好きだ。白エス様の写真が欲しい。白エス様の写真が欲しい。エス様の写真が欲しい!!しかし白エス様の写真を手に入れるには原宿に行かねばならない。でも原宿は…と高校時代の苦い思い出にグズグズしていたけれど、時かけを見て、覚悟を決めた。やれる時にやりたいことをやらねば。そして私はこの夏29歳を迎える。良い機会だ。28歳のうちに克服してしまおう。こうして、私は決戦の地、原宿へと向かった。


10年ぶりに降りた原宿駅。あの時よりも人が多い。皆まっすぐ前を向いて歩いている。

奇しくもその日はJUMPちゃんたちの新写真発売日、そして夏休みが始まったことで列は広場のほうまで伸びていた。「ジャニーズショップ最後尾はこちらです!!」警備員さんが叫ぶ。列に並ぶ子は誰もそれにたじろがない。堂々と並んでいる。ジャニーズが好きであることに自信を持っている。私もまっすぐ前を見ることにした。

半時間並び、いざジャニーズショップへ。そこは熱気と欲望が渦巻いていた。「買うのは白エス様だけ」なんて決めていたけれど、並んだ写真にそれはすぐに吹き飛んだ。次いつここに来られるかわからない。やれる時にやりたいことをやらなきゃ。やらないなんてないから。そう決意した瞬間頭がスパーク、一心不乱に数字を書き込む。1時間強のレジ待ちも苦じゃなかった。数多の女の欲望を捌く店員さんのレジ打ちに見惚れた。そして受け取った写真とレシートがこちら。
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私大人でよかった!!やっぱ白エス様は2枚買っちゃうよね!!好きなものに課金できるって最高!!!好き!!!大好き!!!!!
あー!最高かよ…!原宿全然怖いとこじゃなかった…いいとこだった…気づかせてくれてありがとうシゲちゃん…




ジャニショのあと、少し街を歩いた。記憶をたどりながらあの時のスタバを探したけど見つけられなかった。

この街の器は大きい。どんな人も受け入れるし、誰も私のことなんて見ていない。10年前のあの時だってきっとそうだった。あんなに私が原宿へコンプレックスを持ってしまったのは、逃げ続ける自分に自信が持てなくて、まっすぐ前を見れなかっただけだからだと今になって思う。オリベ君や他のみんなが原宿を楽しめたのは、皆逃げずに青春を生きていたから。二眼レフのシャッターを切りながら、やっとあの頃の感情を整理することができたような気がした。


私は明日、29歳になる。
20代最後の年、そして三十路を踏んでからも逃げない人生を送っていきたいと強く思う。そしてこの街のように寛容で器の大きな人間に、なってゆきたい。


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*1:重すぎる荷物におしゃれなローファーなんて耐えられないから足元は学校指定の白い運動靴。スニーカーですらない、「運動靴」である

*2:なぜ委員長じゃないかって?委員長は男子しかなれないきまりだったから。田舎フゥ〜!

*3:たいていビーフシチューパンが売り切れの時。そんなときは大抵だれかがオリベ君と半分こしてた。超ハートフル。

*4:いやそもそも高校の修学旅行が東京なんだ?しかも二泊三日なんだ?なんて皆思ってるでしょ?そうだよ田舎だから東京に行くのが大イベントだしテストばっかの学校だから時間なかったんだよ察してくれよ馬鹿野郎。

*5:死語

【音域まとめ】加藤シゲアキ ソロ曲を褒めたい

加藤シゲアキさん 29歳のお誕生日おめでとうございます!!

29歳!アラサー!アラサーに見えない!すごい!羨ましい!!

私の誕生日、シゲちゃんの一か月後だから ちょっとの間シゲが年上になるね(////)えへ、えへへへなんか照れる、好き(////)

 

…えーと、シゲ担として誕生日に何か記事を書こうと思ったけど、ビジュアルの良さや才能や内面については頑張れば頑張るほど「好き・大好き・幸せ・ありがとう・なるべく寝てね」に集約されてこれ以上書けなくなる下手くそなので…今日はシゲのソロ曲について、良い機会なのでまとめてみました。

 

対象は音源化されている加藤成亮/シゲアキのソロ曲。あとQUARTETTOオーラスで聴けた記念に、コヤシゲの「言いたいだけ」もおまけでやってみました!*1

 

加藤成亮 / シゲアキ ソロ曲の音域 〇

では始めます。

  • 基本的に歌詞カードに記載されている主旋律音域の最高音と最低音を追っています
  • 該当部例を下線太字表記

 

1:カカオ

〇最高音:mid2G「心(ころ)を弄び 淫(み)らに あざ笑うその顔にはうんざりよ」

◇最低音:mid1G「汚れた口で何(に)を探すの?」

 

2:HAPPY MUSIC

〇最高音:mid2G「Forever, living in  your heart」

◇最低音:mid1C「Till when are you looking for you?」

 

3:シャララタンバリン

〇最高音:mid2G「シャララ シャララ 歌歌おう」

◇最低音:mid1D「見上げて見ればき通空に」

 

4:ヴァンパイアはかく語りき

〇最高音:hiA  「I wanna love u but bite u」

◇最低音:mid1C「叶わぬ愛に 捕らわて」

★ラップ「聞いてほしい話がるんだ」はmid1A相当

 

5:Dreamcatcher

〇最高音:hiC「stop i gotta be your dreamcatcher

◇最低音:mid1G「my sleeping beauty」

★ラップ「そっ 瞳を閉じ zzz..」はmid1A相当

 

6:ESCORT

〇最高音:hiB 「make me stronger dope! 甘いeuphoria」

◇最低音:mid1G「委ねて any door to eternity」

★ラップ「朝になるまでdance! senorita」はmid1A相当

 

7:星の王子さま

〇最高音:mid2F#「Invisible to the eye」

◇最低音:mid1C :「うたかたのページ」

★語り「"In one of the stars Ishall be living.In one of them I shall be laughing."」はlowF相当。

 

8:言いたいだけ

〇最高音:mid2G#「あなたは何しているだうか」

◇最低音:mid2B :「言いただけ」

 

 

では表にまとめてドーン!

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※地声を●、ファルセットを〇、ラップ部分を★で表記

※男性の平均地声限界を赤点線、「粉雪の壁」ことhiAが黄色の帯

※詳しい解説はこちらの記事をご覧ください

 

「カカオ」~「シャララタンバリン」までは男性平均音域での作曲・歌唱でしたが、「ヴァンパイアはかく語りき」で粉雪の壁に足をかけ、以降はファルセットという強い武器を得たシゲ。高音域だけでなく、元々得意であった低音域も語りやラップで存分に活かしているシゲ。過去に「しゃがれ声で歌が下手」なんて揶揄されていたけれど、今や手越の上ハモを任され美しいhiF*2を聴かせてくれるようになったシゲ。音域をみるだけでも表現の幅を広げた彼の努力を知ることができます。頑張ったシゲちゃん好き。

 

「カカオ」、実はパフォーマンスを見たのはつい最近だったのですが、あの頃から既に構成の才能を見せていたんですね。三次元的な魅せ方、美しさ…現場にいたら絶対秒で恋に落ちてた。大好き。

一転HAPPY MUSICではその構成力を一度封印、サウンドも歌もディストーションを効かせレスポールをかき鳴らす!しゃがれしゃがれって皆言うけど私このディストーション大好きだ!歌もサウンドも両方な!シゲ世代で「GiGS」「バンドやろうぜ」読んでたヤツはみんな好きだろ?!*3私も大好きだよ!!!

「シャララタンバリン」ではパンクロックに乗せてストレートな(しかし深読みをする要素もしっかりある)歌詞をまっすぐに歌う。当時NEWSが背負っていた「等身大」というイメージに寄せたような印象を勝手に持っています。当時をリアルタイムで見ていないし資料もほとんど持ってないので本当に勝手な印象なんですけど…何はともあれ好きなの。

そして4人になって開花したおしゃクソアーバン路線!自信を持って好きな音楽を自分の好きな演出で表現できるようになって、MVも撮れて、全てが良い作りで曲でも脳みその中身を見せてくれて、でもきっとまだまだ色んな引出しを持っているであろうシゲ。そんなシゲがこれからどんなものを創りだしていくのか、本当に楽しみだし大好き…好き…好き…

 

〇「言いたいだけ」を褒めたいだけ ◇

さてさて、コヤシゲ伝説のユニット曲「言いたいだけ」。

全編ほとんど4音のみで構成されている曲*4だって事にみんな気づいてる?もうこの時点でシゲちゃんスゲェよ4音だけであんなにシュールかつドラマティックな曲作ったのかよ天才がすぎるじゃんめっちゃ好き一杯飲もうぜ oh とりま生でイイ?って感じなのですが、特筆すべきはやはりその歌詞。一度聴いたら離れない、言いたいだけなことを並べたあの歌詞。丁寧に語尾韻を踏んでいますが、よく見るとそれだけじゃありません。

「母音連詞」という作詞法をご存知だろうか。

これも韻の踏み方のひとつではあるのですが、フレーズ最後の歌詞の母音と、次のフレーズの歌詞頭の母音を合わせることによりスムーズな言葉の流れを作る方法。これをコヤシゲが意図してやったのかはわからないけれど、「言いたいだけ」のあちこちに散りばめられています。該当箇所を抜粋して見てみましょう。

言いたいだけ 言いたいだけ
言いたいだけで いいじゃない(i)
言(i)いたいだけ 言いたいだけ
言いたいだけで いいじゃない


タナボタ
ルイトモ ヤブヘビ(Bi)
美(Bi)木(Gi)
ジ(Ji)ャンクション渋滞

 

ハイブリッドでテイネンピ(Pi)

ひ(Hi)とくちだけ ひとくちだけ

そのラーメン ひとくちちょうだい

 

いやいや(Ya)
や(Ya)っぱり タニンドン

 

薬指をもっていかれた(Ta)
シャ(SHa)チョサン シャチョサン
すこしだけ ボーナスあげて

 

言いたいだけ 言いたいだけ

言いたいだけで いいじゃない(i)

(SHi)りたいだけ 知りたいだけ
知りたいだけで いいじゃない

しりとりのように母音を揃えることで、滑らかな歌詞に。

まぁちょっとこじつけ感あるけど、いいんだ!言いたいだけを褒めたいだけ!

いつかまた何かの機会で、コヤシゲのユニット曲を見てみたいな。

 

 

〇 限界を知らないシゲへ 〇

NEWS沼に落ちて早9か月、こんなにズブズブ沈んでいくとは思わなかった。沈めば沈むほど新たな魅力が見えてくる、そんな加藤シゲアキという人物に出会えたことに本当に感謝。私はシゲと同い年、それ故に自分とのあまりの格の違いに絶望することもあるけれど、だからこそ頑張らねばと日々のモチベーションを上げて踏ん張っています。

これからきっと、もっともっと忙しくなるね。アイドル業で、NEWSの楽曲で、ソロ曲で、小説で、そしてまた新たな何かで、あなたの才能を爆発させてください。

 

29歳の加藤シゲアキ、楽しみにしています。

 

 

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あなたはどれが好き?私はぜんぶ好き。

 

 

*1:いつかまたやってくれ!そして音源化してくれ!!

*2:QUARTETTO「Take you all to "QUARTETTO" world」

*3:そして「バンやろ」が廃刊になってることを今知りショックを受けている

*4:mid2B,C#,D#,F#

気になる?ならばこれを見ろ!Perfumeライブ映像作品レビュー!!

発表されましたね!Perfume CE追加公演…

Perfume 6th Tour 2016「COSMIC EXPLORER」Dome Edition!!

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Perfumeの宇宙はアリーナじゃ収まらなかった!!なんと追加公演すべてドームときました。すごい。。公演日程は以下。

 

2016/10/22,23 :京セラドーム大阪(大阪)

2016/11/03,04 :ナゴヤドーム(愛知)

2016/11/12    :福岡 ヤフオク!ドーム(福岡)

 

いやー見ておいたほうがいい!今のPerfumeは見ておいた方が良い!私が見てきたこの8年の中で、今が一番心技体が研ぎ澄まされている!加えて演出も年々完成度を増している!3人のパフォーマンスと照明演出にやられて、先日の幕張公演では早くも2曲目で涙腺が崩壊しました。今まで3人の感謝の言葉に涙することはあったけど、パフォーマンスで泣いたのはこの8年間で初めての経験です。Perfumeはいいぞ!レーザービカビカだぞ!まっすーソロやWonderが全曲続くようなもんだぞ!!

Perfumeはジャニーズほどチケット激戦ではないので、今のところファンクラブ先行ならチケットはちゃんと手に入ります。気になっている人はこれを機にファンクラブ入ってしまおう!7月8日(金)までに入金すれば追加公演のチケット先行に間に合うよ!コンビニ、クレジットカードで入金できるから忙しいあなたでも大丈夫!え?なに今更入るなんて気が引ける?何言ってんだよいつだって今が常にスタートラインなんだよ!!

ファンクラブ入会はこちらから☆↓

ABOUT P.T.A.|Perfume OFFICIAL FANCLUB P.T.A.

 

 

さて、「Perfume気になるけどなー、どんな感じなんだろうなー、とりあえずライブDVD見てみようかなー」と思ってるそこのあなた!そう、あなたのために!書こうじゃないか全ライブ映像作品のレビューを!!Perfumeはどの作品も素晴らしい!PV集とかもあるんだけど、ぶっちゃけPVはYoutubeの公式チャンネルで見れるので、今回は彼女らのパフォーマンスをしかと見れるライブ作品に絞ります。あ、可能ならDVDでなくブルーレイで買ってくれ!美しさが違うぞ!!!

 

ではレビューはじめるよ~。とっつきやすい最新のものから遡っていきます。

公式チャンネルにCM/Teaserがあるものはそれも貼ってくので雰囲気を味わってみてね!

 

Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP「LIVE 3:5:6:9」

個人的にはまずコレを見てPerfumeとは何かというのを体感してほしい!

結成15周年、メジャーデビュー15周年を記念して開催されたイベント「PPPPPPPPPP」*1の、「LIVE 3:5:6:9」武道館公演の模様を収録。人気曲「FAKE IT」のMVをオマージュしたセンターステージで、Perfumeとしては初となるバックに映像もセットも背負わない”360度どの角度も美しく魅せる”ことに挑戦した公演。普段あまりTVでは披露されない「NIGHT FLIGHT」「Party Maker」などの鋭い楽曲から、幻の広島限定シングル「彼氏募集中」までよりどりみどりのセットリスト!デビュー以来”3人だけで魅せきる”ことにこだわり続けたPerfumeを存分に堪能できます。
またパフォーマンスだけではなく演出も見どころ満載。飛び交うレーザー、まるで異空間から"転送"されてきたように登場する「Pick Me Up」、アメリカで開催されたフェス「SXSW 2015」でも披露し全世界のド肝を抜き、総務大臣賞・ACCグランプリをかっ攫った「STORY」*2は本公演でさらにブラッシュアップ*3そしてライブタイトル「3:5:6:9」が意味するものとは…?!

これを見てチームPerfumeの「今」を目撃せよ! 

 

www.youtube.com

 

Perfume WORLD TOUR 3rd

2014年、2014年に開催され、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地を回った3回目のワールドツアー。ライブ初上陸となったアメリカNY、HAMMERSTEIN BALLROOM公演の模様を収めた作品。パフォーマンスに対して厳しい目を持つと言われ、MIKIKO先生にかなりのトラウマを与えたというニューヨーク。「受け入れて貰えるだろうか?」という3人の不安とは裏腹にチケットはソールドアウト、日本からの遠征客ではなく現地の人間で会場を埋め、大盛況を納めました。日本とはまた異なる、自分の感情に素直な熱量を持つ観客の姿を見るのもまた楽しい!見どころは『Party Maker』の のっちのラスボスのような存在感!

 

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Perfume 5th Tour 2014「ぐるんぐるん」

2014年、シングル「Cling Cling」をひっさげ全国7都市を”ぐるんぐるん”廻った全国ツアー。メジャーデビュー10周年突入となる9月21日代々木体育館公演を収録。序盤のセットはシングルPVの美術をそのまま持ってきたもので、そのセットを手掛けたのは「スワロウテイル」などで知られる映画美術の奇才・種田陽平さん!*4みんな好きでしょスワロウテイルのあの世界観!あの世界観をPerfumeがライヴに持ち込みました!セットリストも最新のものから懐かしのあの曲まで入ったバランスの良さ!そして終盤、メジャーデビュー記念日ということで仕掛けられたサプライズ。嗚咽をもらすあ~ちゃん、かしゆか、滅多に涙をみせないのっちがヘロヘロに泣いている姿に、この15年の道のりがいかに険しかったかを痛感させられます。パフォーマンスはキレッキレ、しかしPerfume、スタッフ*5、ファンのたくさんの温かい愛に包まれた作品です。

 

 

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 ▽Perfume WORLD TOUR 2nd

2013年のヨーロッパツアー、ロンドン O2 Shepherd's Bush Empire公演の模様を収録。この作品のみどころはなんといっても一曲目のプロジェクションマッピング通常プロジェクションマッピングは静物に対して映像を照射し楽しむものですが、Perfumeは踊っているPerfumeに映像を照射。しかもPerfumeが映像にハマりにいくのではなく、映像がPerfumeを自動で追いかけて映像を照射、さらに着ている服の部分によって照射される映像が異なる、というライゾマティクスの最新技術を採用*6。ついでに言っておくと照射される映像はPerfume公式サイトに世界中から寄せられたイラストであったり、TwitterからPerfumeに関する呟きをリアルタイムで拾ってきたものであったりして、最新技術を使いつつPerfumeらしいハートウォーミングさもしっかり。あまりの完成度と美しさに初見は開いた口が塞がらなかった…マジでこれはブルーレイで見て!!

 

 

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Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」

2013年、アルバム「LEVEL3」を掲げ、東京・大阪2大ドームで開催されたドームツアー。Perfumeにとって2度目のドーム公演。エッジの効いた楽曲、壮大なセット、圧倒的な存在感…心地よい緊張感に包まれながら、Perfumeが幻想的な「LEVEL3」の世界へと誘います。この公演あたりからPerfumeは振る舞いもダンスもグっとしなやかになり、表現力の幅が広がりました。私の大好きな(でも聴いてるとどんどん苦しくなる)「1mm」という曲ではそのしなやかさ、女性としての美しさが際立ちまるで芸術作品のよう。そしてこの作品でもWT2で披露したプロジェクションマッピングが拝めます。しかもWT2は前面だけだったマッピングが360°に!

Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 (初回限定盤) [Blu-ray]

Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 (初回限定盤) [Blu-ray]

 

 

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Perfume WORLD TOUR 1st

2013年、台湾、香港、韓国、シンガポールを廻ったPerfume初のワールドツアー!決して大きくはない会場ですが、「やっと会えた!」というPerfumeとアジアのファン双方の熱い思いのぶつかり合いから生まれるエネルギーが凄い!!王道のセットリストを全力で踊りきるPerfumeがとても嬉しそうな、パワーあふれる作品。そしてこのワールドツアーから「お客さん通訳」という画期的なシステムが産まれました。

 あれ?ここへんからTeaserが無い!なんでだよバカちーん!!!

 

Perfume 3rd Tour 「JPN」

さあさあ来ましたよJPN!2012年、アルバム「JPN」を掲げた全国ツアー。このJPNがNEWSのQUARTETTOの空気感にとってもよく似ていると私は思っています。これについてはまた別記事で書くね。

この作品はまーぁレーザーがきれい!レーザーの量は言わずもがな、3人の足元から照射されるレーザーが振りに合わせて動くさまがまー美しい!そしてもうひとつのイチオシ曲が「スパイス」!Aメロからサビに入るまで正面定点カメラワンカットで抜いているんですが、流れるようなユニゾン・カノンの動き、箔のとりかた、カウントのシビアさを堪能できます。もーね、元々スパイスの振り付け大好きだったんだけど、このライブ映像でさらに惚れ直しました。MVも女子なら絶対好きなやつだから!見てね!あと初回盤に入ってる「コミュニケーション」がんまーアホカワイイから買うなら初回盤買って!ほんっとカワイイから!!!!!!とりあえずつべで「 Perfume - コミュニケーション」って検索して見てくれたのむ!!!


Perfume「GLITTER (Album-mix)」 from LIVE DVD

※これはDVD/ブルーレイで見て!本当にキレイだから!!

Perfume 3rd Tour「JPN」(初回限定盤) [DVD]

Perfume 3rd Tour「JPN」(初回限定盤) [DVD]

 

 

 ▽結成10周年、メジャーデビュー5周年記念!
 Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」

 タイトルの通り、結成10周年、メジャーデビュー5周年を記念し、初めて東京ドームで開催された公演。感覚的にはNEWS「WHITE」に近い作品。

あの広い広い東京ドームで、ステージに立つのはPerfumeの3人だけ。「3人だけで魅せる。」ドーム規模でも、昔と同じやり方で魅せきること、それにこだわり綿密に構成が練られています。序盤の期待と緊張感、ダンスプログラム「Perfumeの掟」で開いた新たな扉、後半の熱狂、そして圧倒的な多幸感!!この公演でPerfumeも、ファンも大きな船となる覚悟と自信を手に入れていくさまをとらえた、ある意味ドキュメンタリーのような作品。これを見たらPerfumeを好きになること間違いなし!!

ちなみにこの公演から技術演出としてライゾマティクスがチームPerfumeに加わリました。(風船割りやプロジェクションマッピング等を担当。)そして初回盤には伝説のMC「鳩」を収録。


Perfume 「ポリリズム」 from LIVE DVD "Perfume LIVE @東京ドーム"

 

 

Perfume Second Tour 2009 『直角二等辺三角形TOUR』

シングル「ポリリズム」、アルバム「GAME」の大ヒットののち、勢いに乗ってリリースされたアルバム「⊿*7」を掲げた初のアリーナツアー。こーのDVDもねぇ!いいの!!臨場感が凄いの!客席のボルテージをそのまま切り取ったようなスイッチングでアガるアガる!当時のノリにノってるPerfumeの熱をそのまま感じ取ることができます。今に比べ、振り付けもロック・ストリートダンス寄りで「アクターズ出身」をビシビシ感じさせるキャッチーなパフォーマンスが光る時期。

そしてこの頃の衣装はほんっっっとうにカワイイ!衣装出の女性ファンが多く出た時期です。一般人でも手が届く既製品をアレンジした衣装だったので、同じものを手に入れようと女子ファンは右往左往、私もワンルームディスコのバラの指輪やツモリチサトのトーキョーナイトが欲しくて就活の傍ら街を駆け巡りました。当時のスタイリスト内沢研さんの手腕が光るキュートな衣装も大注目!!


Perfume Second Tour 2009「直角二等辺三角形TOUR」 DVD 2010.1.13 on sale!

 

Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』 [DVD]

Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』 [DVD]

 

 

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

2008年、ついに手に入れた武道館ワンマンライブのチャンス。ポリリズムのヒットを受け劇的に環境が変わっていく中、戸惑いながらも決して掴んだチャンスを逃すまい、一発屋にはなるまいとPerfume・スタッフ・ファンが真剣に状況を受け止めていた時期でした。地下アイドルと呼ばれていた彼女らが地上戦へ挑み始めた。息をしたてのアイドルの強さと儚さが垣間見える作品。

また、今までライブハウスの経験しかなかったPerfumeがアリーナ規模の広い会場でパフォーマンスをするにあたり、「演出」を意識しはじめたのもこの時期。最強の飛び道具曲「edge」Youtubeを通じて海外でも話題となりました。

 

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

 

 

Perfume First Tour 『GAME』

 Perfume初の全国ツアー!ライブハウスに溢れる熱気!捨て曲一切無し、息つく暇も無い圧巻のパフォーマンス!花火もレーザーも一切無い、パフォーマンスのみで勝負するPerfume、それに応える観客はまるでメタルのモッシュピットのよう。これは本当に1stツアーなのかと疑いたくなるような完成度、今のPerfumeと比べても全然見劣りしません。改めて見てみるととんでもないアイドルなんだとクラクラしました。ライブハウスならではの熱さと華やかにくるくる変わっていく3人の表情が魅力的な作品です。

 

▽Fan Service 〜bitter〜

ブレイクの前年、まだ彼女らが「地下アイドル」だった2006年の作品。

「とりあえず3枚はCD出してあげる」とお情けで出させてもらったシングル3枚を出し切り、コンプリートベストなんていう解散の香りがプンプンするアルバムがリリースされたころ。不安でいっぱいだったろうに、それでも目の前のファンに感謝の気持ちを忘れずに、はじけるキラキラの笑顔で完璧なパフォーマンスを見せる様はさすがプロ、そして今も変わらないPerfumeの原点。

現プロデューサー中田ヤスタカの楽曲とインディーズ時代お世話になったパッパラー河合楽曲が入り混じる、10代特有の眩しいセットリスト。今じゃぜったいやってくれないスーパージェットシューズやおいしいレシピが激カワ!きゃわたん!!

キラキラ眩しくて、ちょっと切ない。ブレイク前夜のお祭りを覗き見れる良作。

 

 

 

長々と書いてしまいましたが、ライブ作品は以上です!

どれを見てもPerfumeの魅力を感じることができるので、気になるものがあったら見てみてね!そしてぜひ、生でPerfumeを体感してほしい!内蔵に響く低音、洗練されたパフォーマンス、壮大な演出、観客のボルテージ…映像だけではわからない魅力を君も体験してみないか!?さあ、ファンクラブに入ってチケット先行申し込みを待とう!7月8日(金)23:59までに入金すれば間に合うから!もっかいリンク貼っとくから!!特典も盛りだくさんだから!!絶対に損はさせないから!!!

さぁ気になったら今すぐ入会だ!↓

ABOUT P.T.A.|Perfume OFFICIAL FANCLUB P.T.A.

 

 

*1:パパパパパパパパパパ、と読みます

*2:これはぜひYoutubeでSXSWの映像も見て欲しい…先日の記事で貼ったやつです

*3:さらに進化し、2015年紅白歌合戦ではお茶の間を置いてけぼりに…Perfumeの欠点は「凄すぎて伝わらない」ところ

*4:PVのセットは打ち合わせから撮影までのわずか9日間で仕上げてくださいました…超人…!

*5:Perfumeは徳間ジャパンからのデビューだったので、現在所属するユニバーサルさんはメジャーデビュー記念日なんてなーーんにも関係無いにもかかわらず、大規模なプロモーションを展開してくれました。

*6:ライゾマの究極のハイテクを実現させるために、実は「毎回寸分違わず同じダンスが踊れる」というPerfumeの究極のアナログさも必要なんですけどね。

*7:読みは「トライアングル」

【6/11.12 QUARTETTO】初めてNEWSのコンサートに行った日

お題「初めて○○のコンサートに行った日」

 

率直な感想を書く。

◆6月11日 東京ドーム初日

この日、帰りの電車で私は猛烈にモヤモヤしていた。

席が一塁側1階スタンドの端でスピーカーに近くラウドネス効果ビンビン、その上機材の柱でメンステ・バクステ・メインモニタ・バックモニタが見事に見えないというスーパー笑える席だったのもあるが、モヤモヤの一番の原因は

「なんか思ってたのと違った」

という強烈な違和感だった。盤で見聞きしていたよりも弱いNEWSコール、テゴマスすら歌いにくそうな音響調整、良い意味では無いざわつきがおこりがちな客席、NEWSと観客がなんか噛み合っていないあの感覚。アンコールもサクッとやってあっさり引っ込んでしまった。ドームは初日だからゲネプロみたいなもんなのか?だとしてもこの公演しか来れない人もいるんだぞ?Whiteが良すぎたのか?盤はやはり編集の力が大きいのか?私が期待をしすぎたのか?

 

公演後、一緒に入った叔母*1と違和感を語りつつしばらく封じていたビールを*2を4杯煽るものの頭がこの違和感を解消しようとフル回転していて全然酔えない。叔母と別れ電車のなかで地方公演に入った先輩に感想をぶつけるも携帯の充電がなくなり一人悶々と考え続け、ふと明日のチケットを見たら明日の席も2階スタンドの今日とほぼ同じ位置である可能性が高いことに気づき、ひたすら途方にくれつつ小一時間電車に揺られていた。

 

◆6月12日 東京ドーム オーラス

これがオーラスか。

昨日とは何もかもが違った。熱をもったNEWSコール、メンバーの一挙手一投足に爆発する歓声。NEWS四人も抜群に昨日より表情やテンションが良い。音響も修正され特別歌いにくそうな様子もなかった。歯車がカチッと噛み合う感覚。演者とファンが一体となる感覚。そうだ、私はこれを見に来たんだ。

 

幸いなことに、この日の席は機材に邪魔されることもなく、全てのステージ、モニタを俯瞰で眺めることができる良席だった。2日目にしてやっと、やっと何が起きているか知ることができた。

 

まず第一に言いたいのは、衣装がどれも素晴らしかったという事。1着目のオペラの王族を思わせる煌びやかな衣装、2着目のトレンドを取り入れつつ、チュムチュムとKAGUYAという異なるコンセプトの曲に馴染むようにステージ衣装としてうまく落とし込んだスポーティカジュアル、最新技術で美しく魅せた、もはや衣装を超越し演出と呼ぶべき白服、デニムやフリンジ、バンダナというトレンドをふんだんに盛り込んだ衣装…*3しかも4人それぞれに似合う形に仕立ててくれた増田さんの手腕にただただ脱帽。早く装苑で特集してくれ。衣装展をやってくれ。CDショップに衣装展示☆とかじゃなく美術館でやるガチなやつ。

 

次に相変わらず美しく計算された照明や演出。これは2階席でよかった!俯瞰で見れてよかった!本当に美しかった!!色鮮やかな照明、無線で制御され「光の引き算」ができるようになったペンライト演出、ストーリーテラーにより灯される星の灯り、LIS'Nでビシバシ飛ぶレーザーやモニターの高度なエフェクト、愛のエレジーでの扇情的なムード、ENCOREの丸腰勝負とプロ根性。

数ある演出のなかで特に好きなのはやはりI・ZA・NA・I・ZU・KIの光る服と、NEWSKOOLの人文字演出、愛言葉でデロデロに溶けた会場をキッと引き締めるオルゴール巻~Theme of QUARTETTOの緩急。

 

air:manさんの振り付けも相変わらずよかった。愛のエレジー、wonder、シリウスは傑作だと思う。また星の王子さまやJr.のinterはコンテンポラリー色が強く*4、QUARTETTOの劇場感を作りだす中心的ファクター。ここの振り付け好きだなーと思いながらYoutubeのお気に入りを眺めていたら、KPPの「PONPONPON」やラルク「SEVENTH HEAVEN」、OK Go「I Want Let You Down」、「UNIQLOCK」が登録されてた。全部air:manさんです私この10年好みブレてません流石です(合掌) 。またJr.のinterになんか既視感あるなーと思ったら、次曲の四銃士をはじめQUARTETTO曲の振りが少しずつ組み込まれていましたね。

 

そして四銃士で生演奏をしてくださったマエストロ西本さんとイルミナートフィルの皆さん!凄まじい音の圧力を体で受けながら「私は今、ものすごい音楽体験をしている…!」と震えた。QUARTETTOで鳥肌がたったシーンのひとつ。来てくれて生演奏をしてくださった事もすごいけど、暗転中にささっと楽器や譜面台を運んで配置について演奏して、またささっと片付けてステージを降りて…という普段やらないであろうことをやってくれた事も感謝感謝。

 

他にもお腹がよじれるくらい笑ったMCや、規制退場アナウンスをNEWSコールでねじ伏せ実現したWアンコールやその時垣間見れた彼らの「仕事人」の表情など、なるほどさすがオーラス、という熱量の良い公演でした。

 

◆気になったこと

QUARTETTO、オーラスとても良かったのですが、気になる点、もっと良くなる点を書かせてほしい。

◇客層の広がり

 新規の私が言うのも何だが、きっと客層がぐっと広がったんだな、このドームが初めてのNEWSだという人がかなりいるな、と感じた。このあと24時間テレビを経てもっともっと新規が流れ込んできて、イチゲンさんトラブルというか、ファンの振る舞いでモヤっとすることが増える時期が来る。変なとこで叫んで自己アピールする輩やキンブレ持ち込んで目立とうとする輩や、新規ハイで要らぬサプライズを画策して失敗する輩とか。*5でもまぁそれはどのビッグアーティストも過渡期に味わう洗礼みたいなものだし、大多数がちゃんとマナーを守っていればじきに自然と収まります。ちょっとの辛抱。特にジャニオタ・NEWS担はあんだけ統率力あるんだから大丈夫大丈夫。

◇シングル曲とコンセプトのバランス

 Whiteに比べると、コンセプトがちょっと弱かったように思う。勿論「4人で奏でる」というテーマもあったしセットや演出で表現できていたけれど、色の強いシングル曲が多かったためどうしても纏まりにかけた点は否めない。ただ新規がぐっと増えたこのタイミングでシングル曲を多く入れるという判断は間違いではなかったし、実際新規初参戦の私はちょー楽しかった!恋のABOがあんなに踊って楽しい曲だとは思わなんだ。今回はシングルとQUARTETTOというテーマを保てるギリギリのラインに上手く着地させたな、という感じ。聴きたかったカップリング曲もたくさんあったけどあんまり悲観していないのは、少プレという救済番組を手に入れられたからだろうか。

◇モニターが少ない

 今まで行った他アーティストのライブでは、メインモニター、バックモニターのほかにも両サイドにモニターがあり、どの角度で見てもモニターが必ず目に入る公演ばかりだったため、モニターの少なさに驚いた。*6 2010年ごろからかな?業界全体でエフェクトをリアルタイム映像にかぶせるのが主流になってモニター演出が楽しくなって、かつ今回シゲがかなり良い映像演出を作ってくれたとのことだったけど、前後のモニターだけじゃそのせっかくの演出が拾いきれない。実際私もKAGUYAやNEWSKOOLはメンステにやや背を向ける形だったから映像をほとんど見れていない。とても勿体ないと思う。*7

◇ペンライト演出

 今回新しい演出の扉を開いたフリフラ。今回は「点灯/消灯」の2パターンだったが、フリフラ自体は色を変えたり消灯もパチっと消さずにフェードアウトさせられたり、エリアごとに制御を変えたり、アーティスト自身のペンライトで客席を操作したり、なんてこともできるので、今後もっと演出の幅が広がればいいなと思う。あと、ペンラのためだけにグッズ列ならぶのはしんどいので、会場内で売るとか、ペンラ専用販売列を作って欲しいなあ。そうそう、フリフラがあの値段で買えるって凄いことだからな!みんな感謝しろよ!!

※追記

よく見たらこれ、フリフラじゃなかったΣ(ノ∀`*)フリフラはソニー系列の商品、QUARTETTOペンラはまた別のとこが作ってた…これはもう1ランク下の無線制御ペンライトというとこでしょうか?だとすると消灯点灯の2パターンしか機能は持ってなさそうですね。だとしても光の引き算ができることになったのはとても大きい。これからもこの無線制御は継続的に取り入れてほしい!

今後フリフラの価格が下がって我々も手を出せるようになったら、また素敵な演出が増えるかな〜

◇演出が届いていない

 光る衣装といい、NEWSKOOLの人文字といい、素晴らしい演出なんだけど客席まで届いていない部分も多かった。光る衣装は2階席の肉眼派の人は模様までちゃんと見えてなかったと思うし、前回の記事の反響を見てるとNEWSKOOLの人文字映像に気付けていない人が多数いた。NEWSKOOL直後のあの説明だけじゃ演出を見ることに慣れていない人にはイマイチ伝わらない。モニタも少ないし。勿体ない。勿体ない…。

◇見切れ席を買った覚えはない

 ドーム初日、これ本当にFC先行でとったやつだっけ?ってくらい何も見えなかった…ジャニではよくあることなの?あれは他アーティストだと値段さげて機材開放席として売り出すとこじゃないのか??メインステージで何が行われてるのか、まったく判らなかったよ…せっかくの映像演出も見れなくて悲しかったよ…

 

◆QUARTETTOとは何だったのか

「美しい恋にするよ」が復活の儀、「10th Anniversary」が感謝の儀、「White」がアップデートと誓いの儀であるとするならば、「QUARTETTO」は『NEWSの名刺となる祭典』だなと感じた。今のNEWSが作る催しはこれですよ、いちエンターテイメントとしてこんなことができますよ、僕らはこんなファンタジーを提示します、という名刺。Wアンコを設定していなかったのも、新曲披露がなかったのも、なるべく内輪向けにならないフラットな公演をやりたかったからなのではないかと思う。Whiteは物凄い完成度があるけれど、QUARTETTOを体感した今見返してみると、もの凄い…なんていうんだろう…ほんと「デート♡」って感じのアツアツぶりがすごい。まさに「デートそのものをパッケージにした」のがWhite。これから新規(特にジャニオタでない一般層を含めた新規)を取り込んでいくためには、確かにこの熱量は入り込みにくい。*8「うちの彼氏ちょーカッコいいから、今度デートいっしょに行こうよ♡」って、NEWS担ならするっと入ってくる言葉だけど普通に考えたら頭オカシイもんね。そのぶん、QUARTETTOは「NEWSそのものをパッケージにした」公演だったなあと思う。新しいベクトル。どんな人も気持ち的に置いてけぼりにされる感覚があまりないというか。彼氏の仕事場に遊びに行って、真剣に仕事してる姿に惚れ直す感じというか。なんかまだうまく言えないけど、そんな感じ。

 

◆私はNEWSの公演をどう見たか

ここまで読んでもらって今更なことを言いますけど、全然エモい感想じゃなくてごめんね?メンバーについて触れてなくてごめんね!?ラルクうまれPerfume育ちな私は「公演をひとつのパッケージで見る」という人間なのだなぁということを改めてオーラスで痛感しました。勿論、公演中にシゲの「くっちづけを~」で断末魔をあげながら1回死んだし、慶ちゃんに「あなたを死ぬまで愛したい」って言われたときには 「はい、喜んで…私にもその十字架を背負わせてください…」って返事したし、「まっすーのペンライトがない!!」ってますだたたった(5さい)が言ったときは「エンッ!!」という謎の声を発してのけぞったし、テゴソロではテゴ担じゃないのに指を組んだ乙女ポーズでステージを見つめたし、C&RもMIXも声出しまくって踊りまくってちょーーーー楽しんでたんだけど、やはりどこか俯瞰で、会場全体の雰囲気や演出をしっかりとらえたい見逃したくない!という思いが強かったし、そう思わせてくれるほど作り込まれた公演だった。舞台装置もすごく良くて、フロートを「これ電源どうしてるんだろう…駆動装置は油圧か。制御はあの盤だけか?映像の取り回しはどうしてるんだろうってか電源ケーブルはもうちょっと束線したほうが…」と双眼鏡でガン見してた。そうやって装置を双眼鏡でガン見してるとふいにカッコ良いメンバーが視界に入って「うわッなんだ今のひとカッコいい!!そうだ私NEWSの公演見に来てたんだった!!」と白目剥いた。いちアーティストの公演を見てる気分だったので、不意打ちで彼らのアイドルパンチをガーン!と食らう度死んでました。何度も死んでまた生き返る、そんな魔法をかけられていたまろまゆです。

ドーム入る前は、「今まで遠い席で無くても楽しめたし、演出楽しみたいから双眼鏡は無くていいや~」なーんて思ってたけど、蓋をあけてみたらその演出をしっかり見たいがために叔母の双眼鏡をずっっっと独占して握りしめていました。こりゃーたまらん双眼鏡いるわ必要だわ!とお友達に勧められたアキュロンを先ほどポチりました。これで思う存分隅々まで見られる・・・!!!

 

 

◆さいごに

割とダメ出しを多く書いてしまいましたが、あんなに完成度が高いのにまだまだ伸びしろがあって、もっと素晴らしいライブになる余地があるという証拠。だと思ってください。すみません…。次のツアーも勿論行くよ!今度はもっとたくさん現場に入りたい!アーティスト・NEWSの作る公演をもっともっとたくさん見て最高の音楽体験をしたい!!来年も彼らに会えるように、一生懸命応援してくからね~!!


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*1:今回がジャニーズ初参戦だが他の畑で年で50以上の現場に入っている

*2:乳飲み子がいるもので

*3:QUARTETTO後、2016SSコレクションを頑張って勉強してきました

*4:Jr.は大変だったと思う。

*5:全てPerfumeで経験済み

*6:まぁモニターってバカ高いから、イルミナートフィルやバックネット、フロートに予算を割いたら仕方がないかとは思うけれど

*7:なので特典映像に入れてくださいお願いします…

*8:叔母にも見せたけど付いてこれてなかった

【もしかして】QUARTETTO 光る白衣装とNEWSKOOL映像演出のはなし

ツアーQUARTETTO全公演終了お疲れさまでした!

いろいろ書きたいことあるんだけどとりあえずこれだけ!

 

中盤、I・ZA・NA・I・ZU・KIで披露された、聖歌隊服のような真っ白な、そしてブラックライトを受けて光り、模様が浮かび上がるあの衣装!あの衣装が美しくて!私の席は2階スタンドで、肉眼で見てる時点ではボンヤリしていてよくわからなかったのだけど、双眼鏡を覗いたときの衝撃といったら…!ブラックライトを使っていることはすぐに察しがついたので演出おたくの私はライティングと衣装をガン見してたんだけど、ただの蛍光塗料であんな繊細な紋様と色が出せるか?と疑問に思い、家にあった蛍光塗料とライト使って実験してみたりしたんですが腑に落ちず…でもいろんな方の力を借り*1ニンジャインクという塗料を使っているという情報に辿り着きました。

このニンジャインク、昨年パリコレで「アンリアレイジ」という日本のアパレルブランドが使用、光る服を発表し世間の度肝を抜きました。

 

ninjack.jp

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紫外線を当てると↓

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こうなる!

いやーすごい。最先端。

ここまでくるとまっすーを服好きなんて言葉でくくっちゃいけないと思う。装苑さんは速やかにNEWSのライブ衣装特集をするべきお願いします!!まっすーはアンリアレイジのデザイナーさんともきっと仲いいんだろうな。

 

 

…あれ?アンリアレイジ?

どこかで聞いたことあるぞ…?

 

 

( ゚д゚)ハッ!

 

www.sensors.jp

 

真鍋大度さん…!!!!!

2014年に真鍋さんとタッグを組んだブランドだ!!!!

 

真鍋大度

Perfumeファンにはシャカ兄と親しまれ*2Perfumeの最先端テクノロジーを使った演出を手掛けるライゾマティクスの真鍋さん。

その真鍋さんがアンリアレイジの森永さんとタッグ組んでた…そんでアンリアレイジの光る服をまっすーがQUARTETTOの衣装として取り入れた…つながった…まさかこんなとこで真鍋さんとまっすーがつながるなんて…

 

ってことはだよ。

 

NEWSKOOLの最後、メンバーの人文字で「NEWS」を作ってぐるりと360度見せてくれたあの映像演出、ライゾマの3Dカメラ使ってたんじゃ…?!

 

アナログなやりかた、先日の変ラボでやったようにカメラをたくさん並べ、各カメラの画像を繋げればあの映像を作れなくはないけど、あんなに一瞬じゃできないよなぁとは思ってたけど!もし、もしだよ?もしの話だけどさ、アンリアレイジ森永さん経由で真鍋さんとまっすーにパイプがあって、そしてそれが今回の演出に繋がったのだとしたら。だとしたら、今後のNEWSのライブ演出はもっともっと凄いものが出来上がるはず!!まっすー×森永さん×真鍋さん説はまだ私の邪推の域は出ないけれど、無くはないんじゃないかな…どうかな…やっぱ無いかな都合よく繋げ過ぎかな…(急速に自信喪失)

 

でも少なくとも!!光る衣装についても人文字についても、あんなにサラっと流しちゃうには勿体ない演出だと思うの!もっと!もっとアピールして!特に人文字のは解ってない人も結構いてもったいないよ!!くやしい!!!

 

とりあえず今日はここまで!

残りはまた後日書きます!!!

 

 

 

 

◇ちなみに◇

3Dカメラを本気で使えば、こんな事ができちゃう。

www.youtube.com

SXSWで披露されたPerfumeのSTORY。

アミッドスクリーン*3を使用したプロジェクションマッピングと、3Dカメラによるヌルっとしたカメラワーク。そしてこれは事前収録したライブ映像にCGを重ねた映像ではなく、生中継の映像です。会場を3Dスキャンし作成したCGを、リアルタイムでライブ映像に重ねることで現実と非現実を行ったり来たりする不思議な構成となっています。勿論、これも真鍋さんが手掛けています。

 

 

※追記

Twitterでコメントを頂いてまっすーソロの映像演出で全体・まっすーだけ・Jrだけ、と対象を絞ってエフェクトをかけていたのを思い出しました。リアルタイムでそんだけのエフェクトをかけられるってこたぁ…期待しちゃっても…?

 

 

*1:2着目黄色衣装を「クルタパジャマかな?」とか言っちゃうオシャレ音痴なもので…

*2:NHKの番組にPerfumeのJPNウインドブレーカー着て出たから。その番組にPerfumeは関係なかった。

*3:通称:網戸

初めてPerfumeのコンサートに行った日

お題「初めて○○のコンサートに行った日」

お題お借りします。

 

「初めてNEWSのコンサートに行った日」は来週なので、まずは「初めてPerfumeのコンサートに行った日」について書かせてください。

 

2009年5月10日 

Perfume『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』@代々木第一体育館

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▽きっかけ

 2008年、私はバンギャをやっていた。生演奏万歳!カッコイイ退廃的な音楽万歳!hydeは天使!と主にラルクを追っかけまわすためにバイトに明け暮れる大学生。

そんな私がラルク目当てで録画していたポップジャム。そこで「ポリリズム」を披露していたのがPerfumeとの出会いだった。なんだか気になる。女子アイドルなんて眼中になかったのに、ものすごく気になる。繰り返し見た。お目当てのラルクよりもずっと何度も繰り返し見ていた。そして発売されていたアルバム「GAME」を聴き夢中になってネットで過去映像を漁り、道夏大陸で彼女らのシンデレラストーリーを知って転がるようにファンクラブへ入会。初の武道館公演はもう到底間に合うタイミングではなかったため、早くアルバムを!次のツアーを!と渇望していたところに舞い込んできた『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』開催のお知らせ。この機を逃してなるものか行くしかあるめぇよ!と勇み足で上京した。

 

▽開演前

驚いた。男ばっかり!男ばっかりだとは知ってたけどそれでも驚いた!ラルクの会場は男女比2:8くらいだったのに対し、当時のPerfumeは男女比9:1。今でこそ男女比半々のPerfumeですが、当時はまだまだ男社会。「女子トイレに並ばず入れるってマジかよイェッフー!!!」と開演前やたら一人で興奮していました。*1

ラルクだと開演前はおとなしく特にコールが起きることもなく、ほんっと直前の直前にメンバーの名前を叫ぶ声がパラパラ聞こえるくらいでしたが、やはり男社会、女子ドル文化、すごかった。ざわつく会場、ほぼ全員がのんびり座っていた中すっくと立ち上がる漢ひとり・・・

 

(スウゥ…)あーーーーーーちゃーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!

 

何だ今の!すげぇデカい声出たぞ?!

しかしその声を皮切りに

 

「のっちーーー!!」

「ゆかちゃーーーーん!!」

「あーーーーーーーちゃーーーーーん!!」*2

 

と皆思い思いに名前を叫んでいく。

開演15分前、スポンサー:PinoのCMが流れればもう会場は総立ちでライブ本番さながらの盛り上がり。そこからはもう鳴りやまない手拍子と歓声の渦。暗転してからやっと立ち上がるラルクの現場に慣れ切っていた私にとって、その熱量はかなり衝撃的だった。

 

▽開演

この公演は、妙にハテナが漂う公演だった。私だけではなく、会場全体が。

勿論、楽曲やパフォーマンスは完璧だったし超楽しかった。この公演が完パケで円盤化されていないのが本当に惜しいくらい。

しかし元々女子ドルおたくだけではなくクラブミュージック愛好家も流れ込んでいた客層に加え、今ノリにノっているPerfumeをとにかく見てみたい!そんな私と同じ様なイチゲンさんも多かったため、MIXを打つ人はいるわ、クラブ出身パリピ族みたいなイケイケに踊る兄ちゃんもいるわ、どうしていいかわからず地蔵のように立ち尽くす人もいるわ、なかなかカオスな客席にお互いがお互いの存在に戸惑っていた。

そして戸惑っていたのは観客だけではない、Perfume本人もそう。

アルバム「GAME」、シングル「love the world」でオリコン一位を獲得し、初の武道館ワンマンライブ2daysを開催、その勢いのままシングル「Dream Fighter」「ワンルーム・ディスコ」をリリース。そしていきなりの『ディスコ!×3』の開催。なぜこのタイミングで?なぜ代々木で?これは一体何を掲げたライブなんだ??

今までの歴史を総浚いし、感謝を伝えたライブなら武道館でもうやった。新規獲得のためのライブは大型フェスでやった。ならばこの代々木は何なんだ?シングルを連想させるタイトルは掲げたものの、何をメインテーマに据えたらいいのか?その戸惑いは、「うちら"ディスコディスコ ワンルームディスコ"て言ってるだけなのにねぇ…」という何とも言えぬあ~ちゃんの迷言にもにじみ出ていた。

思えば当時、戸惑いつつも、GAMEの時点で「もう戻れない」と覚悟を決めていたのっちや冷静に状況を受け止めていたかしゆかに対し、一番揺れていたのはあ~ちゃんであったと思う。誰よりも真面目で努力家で「努力すれば夢は叶う」とひたむきにPerfumeを信じ歩み続けていたあ~ちゃん。いつも前向きな言葉で夢を語りPerfumeを形作ってきたあ~ちゃん。苦労を重ね光が当たり水面に浮上したその時、夢が叶い始めたその世界と自分の言葉ひとつひとつの重さと責任を改めて受け止め直し、そしてその言葉が自分の意図した通りに伝わらないことに戸惑い怯えていたように思う。*3今でこそ世界レベルの目標を掲げチームを引っ張り上げる力を持つ彼女だが、あの時はまだ息を始めたばかりのアイドルだった。

MCで紡がれるあ~ちゃんの言葉、それを支えるかしゆか・のっちの姿は凄まじい緊張感を放っていたけれど、それと同時にとても強く美しかった。自分と一つしか歳の違わない女の子が、こんなにたくさんの観客の前で、たくさんの人の期待を背負って立っている。その姿に、カワイイ!大好き!という感情に尊敬の念が加わった。就職を決めたものの、漠然とした未来しか描けていなかった私には、あの日の3人の姿は眩しく、そしてとても羨ましかった。彼女たちの行く道を見つめれば、私も少自分の足で歩くという覚悟を決められるのではないだろうか。アリーナの一番後ろのブロックから 遠い遠いステージのはずなのにとても大きく見えた彼女たちを見て手が震えた。この日の3人の姿とミラーボールの輝きは、たぶん一生忘れられないと思う。

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▽その後

そんなこんなで、Perfumeとともに8年間歩んできました。「ポリ新参」と呼ばれて8年、もう8年か…。

この8年で、世間からはすっかりアーティストと呼ばれるようになり*4、ワールドツアーを精力的にこなすようになったPerfume。ビッグになった彼女らですが、遠くに行ったなんて感覚は全くなく、今も変わらず強く美しい背中を見せてくれています。

この8年で私は上京して社会人になって結婚をして親になって、Perfumeに比べたらまーぁ平々凡々とした人生を送っているけれど、第一線で活躍する彼女たちを見るたび背筋を伸ばし、前を向く力を貰い続けています。

 

 

そして!ぐるんぐるん以来久しぶりに!Perfumeの現場に!入ります!!しかも!NEWS東京ドームの翌週に!なんて幸せな6月なんだ!!!なんか今回のツアーもエラいことになってるらしいので楽しみです!!!ところでPerfumeパン*5はIH対応ですか?!たぶん非対応だね?!困ったなうちオール電化だよ?でも買うの!可愛いから!大好きだから!!!

*1:そうそう、これが私の初めてのひとりぼっち参戦。周りはラルオタか二次オタしかおらず、女子アイドルの現場なんて誰もついてきてくれなかった。

*2:あ~ヲタは何故か肺活量が凄い

*3:特にあ~ちゃんのキャラクターはデフォルメされて取り上げられがちで、かなり苦しかったと思う。

*4:

*5:こんなPerfumeマークのパンケーキが焼けるフライパン。カワイイ。

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【小ネタ】ライブでの音響とスモークのはなし

先日の音域についての記事、沢山の方に読んで頂けてとても嬉しいです!

「NEWSの曲カラオケで歌いにくいのはそのせいか!!」という叫びをたくさんを目にしましたがそうですこのバカみたいに広い音域のせいです大正解~!

 

そして今回もライブ前に知っとくと得する小ネタを書いていこうと思います。あくまで小ネタなんで「へぇ(・∀・)」レベルの話*1をざっくり書いていくだけですがお付き合いくださいませ。

 

1.ライブだと声が高く聞こえるのは何故?

ライブ会場で「あれ?なんかCDやDVDよりも声が高く聞こえるぞ…?」っていう経験をしたことありませんか?キーの高さというより、声そのものが高い、テープを早回ししたようなキンキンした高さ。おかしいなー?昨日別の席では普通だったのに…なんてことも。

これは俗にラウドネス効果』と呼ばれる現象です。*2

人間の耳は不思議なもので、音源との位置関係で受け取る音のバランスが変わってしまいます。ざっくり言ってしまうと、音源に近いほど人の耳は高音域を拾いやすくなる。そのため音源=スピーカーに近い席になるとこの現象が起こり、スピーカーから遠い席では本来のバランスの音を耳が拾うことができます。この現象がおきないようにPAさんが頑張って調整するのですが、これは言うなれば耳の錯覚、人間側の都合なのでなかなか解消するのは難しいようです。なのでスピーカーに近い席になった場合はあらかじめ覚悟しておくのがよいかと思います。

 

2.どうして開演前からスモークが焚かれているの?

ライブ会場って、入場した時点で既にうっすらスモークが焚かれていますよね。おかげで対岸の関係者席に誰が来てるかイマイチ見えづらいし、双眼鏡のぞいてもちょっとうすらぼんやりして嫌なんだけど!スモークの演出なんて無いなら焚かなくてじゃん!というグチを小耳にはさんだこともあります。

たしかに視界はぼやける。裸眼で自担の表情がぼやけちゃうのが嫌なのもわかる。でもね!このスモークが無いとみんなが大好きな照明演出の効果が半減ないしはゼロになっちゃうのよ!!

 

そもそも照明は光の演出。そして光はまっすぐに飛ぶもの。故に、本来は光源の正面にいない場合は光の着弾点=壁・床・天井に当たって初めてやっと、壁床天井に反射した光を視認することができます。その場合は見えたとしても点。「光線」を視認することができません。特にレーザー光線は空間的コヒーレンスに優れており光が拡散せずにまっすぐ飛ぶため、普通に光線を見ることはまず不可能です。

 


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※何もしなければレーザーを打っても何も見えない(画像はイメージ)

 

そこでスモークの出番。

コンサート会場で使用するスモークは、粘度の高い液体*3をスモーキングマシンで圧縮し噴霧することで生成。これでスモーク=細かい液体のチリが空中に浮遊することとなります。そしてこのチリに光が反射・散乱することで、光の進んだ道=光線が私たちの目でも確認できるように。

 


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※スモークに反射してやっと光線が可視化される

 

 レーザー以外の照明も同様の理論。スモークが無くても見えないことは無いのですが、印象的に使われるべきピンスポット照明も、なんだかファ~ン…とした感じになっちゃって全然効果的ではありません。

 

わかりやすいのはこちらの画像。


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お判りいただけただろうか。スモーク*4の途切れている部分は光線がぼやけてますよね。スモークに光が当たることで、より照明の効果を高めているんです。

 

なのでこんなカラフルでモンドリア~ンな照明も


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小山さんの倒錯的な赤と青も


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加藤先生の 扉が開くように展開するおしゃクソアーバンなイエローの光も


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儚く美しい桜色も


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此方と彼方を断絶した孤独の光も


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天地創造の神*5の御姿も


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高貴な雪景色も


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七色に彩られる幸福な空間も


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圧倒的インド感も


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みんなみーんなあのスモークのおかげなのです。

視界はモヤっとするけど、とっても大事な役割を担っているので感謝感謝だね。

 

 

それにしても。それにしてもだな。

今回この記事を書くために照明メインでWHITEを見返したけど、NEWSってすごく繊細で洗練された照明の使い方をしてるんだね…好き…!!照明だけでも白飯5杯はいける。DVDの人は勿体ないぞ、ブルーレイ導入したほうがいいぞ!是非みなさんもWHITEを、そしてQUARTETTOでも照明に注目して見てくれ!!

 

 

*1:特に理系の方は何を今更!な話です

*2:音量が小さいと高・低音域が沈み楽曲の音バランスが崩れる現象のことも指します

*3:油性・植物性など様々な成分がある。もちろん体に害はない。

*4:厳密に言うと これは直前の「MR.WHITE」の火薬の煙なんだけど

*5:私はこのシーンで毎回「ぶ、ブラフマー…!」と叫びます


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【音域まとめ】NEWS QUARTETTO

お題「NEWS「QUARTETTO」レビュー」

 

ツアーも後半戦ですね。

各地からやれ神ステージだの風紀が乱れてるだの聞こえてきてグギギとなっておりました。ちくしょう羨ましいぞ。

おるすばん組としてはただただ静かにボルテージを上げるだけってのもなぁ…と思ったので、これを知っておけばもっと楽しめる・感動できるんではないか?という事をつらつらとまとめてみました。

 

ずばり、NEWS4人が歌う曲の音域について。

基本全編踊りながら、ファンサしながら生歌で歌う彼らの曲の音域はどんなもんなのか?素人がカラオケでそのまま歌っても太刀打ちできるものなのか?ちょっとでも頭に入ってたら彼らのポテンシャルをより楽しめるのではないかと…!

 

と、いうことでQUARTETTO収録曲の音域をまとめてみました。以下書いていきますが、音感スッテンテンの素人の耳コピまとめなので、間違ってる部分ありましたらご指摘お願いしますm(_ _)m

 

◆はじめに

まずはこちらご覧ください。 

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ピアノの鍵盤に見立ててキーを視覚化しました。

low→mid1→mid2→hi→hihiと高くなっていきます*1。いわゆる「真ん中のド」というのがmid2C、緑が男性の限界、黄色が高音域、オレンジ・赤は女性でないと難しい音域。

お取り寄せハウスで粉雪サラミを食べたおシゲちゃんが歌い、世の男性が果敢に挑戦するも当たって砕けるレミオロメン「粉雪」サビの「こな~!」部分がhiA、これがキレイに出れば超自慢していいレベル。男性平均音域がだいたいloG~mid1Fファルセット含めて~hiCくらい、女性平均がmid1G~hiC、ファルセットでhiFくらいかなというところ。ただ平均といえど頑張って出す音の平均なので、歌としてキレイに出せる音域となるともう1,2度くらいは狭くなるはずです。*2

 

◆QUARTETTO 音域まとめ

まずはざっと列挙していきます。

基本的に歌詞カードに記載されている主旋律の音域の最高音最低音を追っています。

該当部例を下線太字表記

 

1:Theme of QUARTETTO

歌唱無し

 

2:QUARTETTO

〇最高音:hiC「Take you all to "QUARTETTO" world」

 ※1「Take you all to "QUARTETTO" world」加藤シゲアキコーラスはhiF(ファルセット)

◇最低音:mid1G「全身()で刻(ざ)夢(ゆ)のビート」

 

 

3:ANTHEM

〇最高音:hiD 「Wo o o o o(ラップ明け手越ソロ前)」

◇最低音:mid1C:「はじまる夢へのday count down

 

4:シリウス

〇最高音:hiC# 「Oh oh oh...

◇最低音:mid1Eまって欲しい思うほど」

 

5:Touch

〇最高音:hiA#「I wanna touch ya たい

◇最低音:mid1C#「まさかの仕業(ざ)?」

 

6:NEWSKOOL

〇最高音:mid2G#「Ur NOT ALONE

◇最低音:mid1A  「戻り Don't let it Replay」

※2「活字のように ERASE IT」はmid1A相当

 

7:四銃士

〇最高音:hiA「"One For ALL,ALL For One"(大サビ)」

◇最低音:mid1C#「弱(よ)き者 守り抜く」

 

8:Wonder

〇最高音:hiA「ひとつになる It's Wonder」

 ※3 大サビ手越祐也フェイクはhiC#

◇最低音:mid1Eそろそろもう覚悟しないか?」

 

 

9:ライフ

〇最高音:mid2G#「願は未だ あののまま」

◇最低音:mid1F「澄み渡る空に限の星の数」

 

10:チュムチュム

〇最高音:hiA「膨ら唇が」

◇最低音:mid1G#エイヤエイヤエイヤーアーアーアー

 

11:Departure

〇最高音:hiC「夢(め)の彼方へ」

◇最低音:mid1G見上げた空に流れて消えた」

 

12:ヒカリノシズク

〇最高音:hiC#「希望が届ますように」

◇最低音:mid1C#「広げた使い捨て傘じゃ 凌げない悲しみ誰(れ)と分かつ?」

 

13:LIS'N

〇最高音:hiB「触てよ This is how I FEEL」

 ※4 歌詞カード上はコーラスの「on the 周波(う)」がhiDと最高音であるが、増田貴久歌唱部は上記hiBが最高音

◇最低音:mid1DSo I write you in my LYRICS」

 

 

14:愛のエレジー

〇最高音:hiA「抱きしめ 抱いて 全部さらけせ」

◇最低音:mid1D「悲(な)しみを 胸に刻んで」

 

 

15:星の王子さま

〇最高音:mid2F#「Invisible to the eye」

◇最低音:mid1C :「うたかたのページ」

※5 語り「"In one of the stars Ishall be living.In one of them I shall be laughing."」はlowF相当。

 

 

16:Encore

〇最高音:hiB「2人の想い すれ違(が)ったんだろう」

◇最低音:mid1D#「戻っただけのに」

 

 

ではこれらを表にまとめてみましょう。

はい ドン。

 

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※●=地声、◯=ファルセット

 

男性平均の地声の限界、mid2Fのラインに赤点線を引き、「こな~!」のhiA黄色の帯にしてみました。こうやってみると、すべての曲においてmid2Fをぶっちぎっています。hiAについても16曲中13曲がhiA以上。ひえぇ~!手越さんなんて「Wonder」で地声でhiC出してるしね!ひょえぇ~!!*3

まっすーは卓越したリズム感に加え、なによりmid2F~hiCあたりのミックスボイスが美しい!あの柔らかくエアリーな歌声は唯一無二。そこに表現力まで持ってるんだからやはり増田貴久は強い。これ以上進化したら全人類がひれ伏してしまうわ。

そして我らが加藤シゲアキのポテンシャルよ…なんなのこの人。爆発すればいいのに。彼に関しては「QUARTETTO」や「シリウス」においてファルセットで女性並みの高音域を出している上、低音域もかなり広い。「NEWSKOOL」「星の王子さま」はラップ・語りとはいえ出ねぇよあんな低い声!!昔は不安定だった高音域もキレイになってきているので、ボイトレ次第でもっと化ける。

QUARTETTOではmid1Cがメロディラインの最低音ですが、たぶん彼らはもっと低いところまで楽々出せるはず。特に小山慶一郎。よくオク下を平気な顔して歌っているので、他の3人に比べるとだいぶキーは低い方に広い人なんだと思います*4。もっと慶ちゃんの低音をメインに据えた曲が欲しいな~!!聴きたい!

 

音をとる際にキーボード*5弾きながら一通り歌ってみましたが、QUARTETTOはカラオケに向かない!!「ヒカリノシズク」がつ・ら・い!!歌いだしが低い!サビは高い!!男子も女子も歌うの難しい!いや「ヒカリノシズク」のみならず全部難しい!!四銃士」はぐるんぐるん転調するしAメロからサビ中盤までずーっと低いメロディで推移、「ANTHEM」「Touch」はあっちこっち音が飛んでジェットコースターみたいだしさぁ。特に「ANTHEM」サビはさながらシューティングゲームみたいに音を狙わないとピッチが安定しない。。「シリウス」はOh...の部分で酸欠になって本当に星が見えてくる。「Wonder」なんてAメロのラップの拍取りがムズイ上に最低音近辺をウロウロ…難しいよう…女性で低いキーが出にくい人は、ヘタにキーを弄らず低いとこはオクターブ上で歌っちゃうのも手かもしれません。あ、星の王子さま」前半を原曲キーで歌うのは諦めろ!女子は無理だ!!

QUARTETTOで一番歌いやすいのは「ライフ」。音域が狭く女性に歌いやすいキーだし、メロディもそんなにアップダウンは無し。 良い曲だからNEWS担がいないカラオケでも歌いやすいしね!どんどん歌っていこう!!

 

あとこれは超小ネタなんですが、「Wonder」のサビって4音だけで成立してるんですよね。4音だけなのに超カッコいい~!ステキ~!そんで「ANTHEM」2番で手越が上下ハモしてるとこ、ちゃんとビブラートの波長を上下で合わせてるんですよね。プロ~!

 

こうやって分解してみて、改めてNEWSの歌唱力の高さに驚きました。ライブでは踊りながらほぼ全編生歌でやるんでしょこれ?すごいよ、うん。NEWSくんすごい!

私が参加するオーラス、残念ながら2階席とステージからは遠めでしたが、音響的にはちょうど良い位置なので彼らの歌声を存分に楽しみたいと思います!!

 

 

 

*1:今回はhihiまで至る曲が無かったのでhihiは割愛しています

*2:男性は実質mid1B~mid2D~hiA、女性はmid2A~hiB~hiEくらいか

*3:ちなみにWhite収録の「SEVEN COLORS」では大サビフェイクでhiEまで地声で出している

*4:なのでhiA近辺はちょっと辛そう…もともとミックスボイスも得意ではなさそうだし

*5:娘のこれを借りた。鍵盤が少ないので四銃士で苦労した…


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それでいいのか ザ少年倶楽部プレミアム

昨日放送のザ少年倶楽部プレミアムについて皆さんが良かったところをたくさん褒めてるなか、かなり辛口な記事を書きます。

というのも。この雰囲気、知ってる。2008~2009年に感じていたあの雰囲気。

Perfumeポリリズムでブレイクした後、満を持して持ったレギュラー番組がHAPPY!→気になる子ちゃん→シャンデリアハウスと改変を重ねた末に打ち切りになってしまったあのときの雰囲気。すっごい可愛かったの。レギュラー番組を持ててあーカワイイ3人ともカワイイTVで毎週見れるなんて幸せ幸せ!って身内でキャイキャイしていたら、さっっぱり一般層には受けず視聴率もとれず、改変を重ねるも状況は悪化、1年3か月でレギュラー枠が消滅。おかしいな?ライヴのMCだってラジオだって面白いしTVでもすっごいカワイイのになんで?あれれ打ち切り??まぁ…そうかだって…番組として面白くはなかったもんなぁ。。

なんかその時の雰囲気というか、番組を見てるときのモヤモヤ感がデジャヴした、ザ少年倶楽部プレミアム。慶ちゃんのテレビサイズな餃子の食べ方や、黙々と餃子を作るまっすーの手、おうち感覚で「…うまい」って言っちゃうテゴ、スパソニでカッコよさ爆発してたシゲ、クラブミュージックのアレンジもとても良かった。ファンとしてはそりゃもうカワイイの宝庫。NHKには足を向けて寝れない。でも!でもだ!番組としては面白くないぞ!これじゃ他G担や一般層はぜっっっったい見てくれないぞ!!こんなもんじゃないだろ?NEWSとNHKの実力はこんなもんじゃないだろ?!もっと良いもの作れるはずでしょ?!1年だけMCやってハイサヨナラ!は嫌だぞ!!!

 

 

以下、初回/二回目を見て、モヤっとしたポイントを挙げていきます。

 

①テンポの悪さ

トレダカの間延び感は何とかならんのか…!

二回目は餃子のおかげで半分料理番組として楽しめたけれど*1、初回の犬写真は1.3倍速で見てても苦しいメリハリの無さ。オチの勝敗判定では盛り上がりもなく、え?終わり??と肩透かし。企画自体は悪くないから、対決内容と編集をもうちょっと頑張ってほしい。

 

②ジャニーズジャッジが良くない

なんか良くない。

二回目はダイノジ大谷さんのおかげで美しい企画として仕上がっていたけれど、もともとの企画は「断罪」しかもゲストを断罪。せっかく来てくれたゲストに対して「有罪!」ってどうなの?もちろん本気でdisってるわけじゃないのは解っているけれど、それでも有罪だの~罪だのネガティブな単語がバンバン出てくるのは見ていて気持ちの良いものではない。我々はMC側であるNEWSのファンだからあまり気にならないかもしれないけど、ゲストG担にはどう見えるのだろう。また先輩Gが来ても「有罪!」と叫ぶのか?

また芸人さんが入ることでトークが散らかってしまうのも問題。せっかくの話題が深堀できず、上っ面をなめただけで次の話題へ移ってしまうのはいかがなものか。前回のJUMP回ももっと色々な話をしてたのがTV誌に出ていて期待していたのに、これもえ、もう終わり?と消化不良。コヤシゲが回す力を充分に持っているのだから、無理に芸人さんを投入する必要はないように思う。

 

③強烈な内輪感

トレダカしかり、ジャッジしかり、とてつもない内輪感。これじゃ絶対一般層は見ないよ…まぁ少プレ自体ジャニオタしか見ない番組だと言われてしまえばそうだけど、せっかく掴んだチャンスは活かしたいじゃない。一般層は難しいとしても、せめて他G担に見てほしいじゃない。今のままだとNEWS担とゲストG担しか見ないぞ。

 

④プレミアムショウの詰めの甘さ

どこが、と言われると上手くまだ言葉にできないけれど、なんか漂う惜しい感じ。初回二回目ともに楽曲アレンジはものすっごく素晴らしいんだけど、NEWSのパフォーマンスが今一つあれ?となる箇所がちらほら。たぶんリハの回数があまりとれてないんだろうなというような振りの甘さ、妙に踊りづらそうに近い立ち位置。そして初回二回目ともに動きづらそうなまっすー。元々相対音感が飛びぬけて良いわけではない彼はイヤモニを抑える癖があるけれど、プレミアムショウではそれが顕著で踊れてない部分すらある。不調の原因が機材や音響側にあるのか、まっすー自身にあるのかはわからないけれど、改善できるならしてほしい…というかしなきゃいけないところだと思う。イヤモニがよろしくないのか?テゴも自分の音感だよりで歌ってるふしがあるし…と個人的には思ったけど、コヤシゲがそんなに悪目立ちする箇所がないから違うのかなあ。ファンとしてはあたふたする姿カワイイ!になるポイントでもあるけれど、一般層はそう捉えない。MステTouchの時も思ったけど、テッペンとるぞ!って言うのならこういうときに完璧とは言えなくとも、ミスの目立たないパフォーマンスができなければ駄目だ。

 

 

あーだこーだ書きましたが、好きなんだよ少プレ!感謝してるんだよ少プレ!でももっともっと良くなる余地が、伸びしろいーーっぱいあるんだよ!1か月に1回、すなわち1年で12回しかないからのんびり改善されることに期待☆なんて言ってられないよ!だから結構辛口で書いちゃったけど愛のしるしだから!頼むよ!頼むよザ少年倶楽部プレミアム!!今のところ番組としては完全ガイドが一番面白かったぞ!!!

*1:でも出てきたレシピは実は他番組で既出のものでちょっと今更感